三井不動産はこのほど、同社が運営管理する東京・日本橋のコレド日本橋ビルが5周年を迎えたのを記念して、テナントワーカーを対象とした環境意識向上イベント「日本橋エコ・ムーブメント2009」を開催した。6月19日にはビル内の環境負荷低減設備を見て回る「館内エコツアー」が行われ、JA三井リースや伊藤忠丸紅鉄鋼などコレドのテナント各社から約30名が参加。コレドは2階・6階テラスや屋上など全体で約1,300平方メートルを緑化しており、参加者は普段は開放していない緑化されたテラスに入り、説明を受けた。
また、コレド外観に幾層もある庇はガラスに当たる熱射を緩和し、室内空調を軽減させる省エネ効果がある。地下では廃棄物処理室や発電施設、中水処理室を見学。同ビルでは廃棄物は15種類に分別され、紙類は三井不動産の古紙リサイクルシステムにより、同社独自の再生紙「都紙再生」として生まれ変わる。
中水処理室では雨水濾過装置が水を浄化。トイレの排水に利用することで上水の使用量を削減している。このほか、人感センサーによる自動照明や空調の自動停止機能などビル内の最新環境対策を見学。午後は屋上緑化エリアで植苗の体験教室が開かれ、入居者は「環境負荷低減型」である同ビルの設備を改めて知り、環境対策への理解を深めた。 |