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三友新聞

2009/6/25付

三越伊勢丹HDの地方店再編進む
九州・岩田屋を完全子会社化
  三越伊勢丹ホールディングス(石塚邦雄社長)は6月16日、九州の老舗百貨店・岩田屋(福岡市)を10月15日付で完全子会社化すると発表した。三越伊勢丹HDの子会社・伊勢丹は岩田屋の株式51%を保有しており、これを伊勢丹からHDへ移管。残りの株式は岩田屋株1株に対して、三越伊勢丹株0.3株を割り当てる「株式交換」を行う。9月に開かれる株主総会を経て承認される見通し。岩田屋は上場廃止となる。岩田屋は2002年の伊勢丹資本参加以来、業績を伸ばしてきたが、昨年来の景気悪化の影響を受け、今年の3月期は17億円の損失を計上した。
 三越伊勢丹HDは、首都圏に次ぐ売上規模の福岡で、来年分社化する三越福岡店と隣接する岩田屋の一体運営を図る。岩田屋の商号は継続する。同社では今年5月に東京・豊島の池袋店や鹿児島市の鹿児島店を閉店させる一方で、北海道の老舗百貨店・丸井今井(札幌市)の支援企業となり、三越札幌店と一体運営するなど地方店の再編を進めている。
新日本空調が秋田大学に飼育施設用空調導入
職員の動物アレルギーを抑制
「ラッツ」による気流方向
「ラッツ」による気流方向(イメージ)
 新日本空調(岡本隆裕社長)はこのほど、秋田大学の動物実験施設に気流により職員の動物アレルギーを抑制する空調システム「ラッツ」(改良型)を導入した。実験動物を多く扱う施設では、動物の抜け毛や乾燥した糞尿などが空気中に飛散するため、施設内の研究者や職員に「動物アレルギー」が発症することが多かった。同社ではこれらのアレルギー症状を軽減・抑制するため、ケージと通路の間に多数の小孔のある塩化ビニール製のブラインドを設置。清浄空気が通路からケージを経て、そのまま排気されるよう一方向への気流方式とした。
 今回は従来型ラッツをさらに改良し、巻き取り可能なブラインドにフリーストップ機能を追加。給餌などブラインド開放時も使いやすくし、秋田大学に45セットを導入した。このほか、空気逆流防止センサーなど各オプション機能を備えた3種類のラッツを開発している。同社では、今後も各大学と連携してラッツを改良し、実験動物飼育施設へ向けて拡大を図る。
三井不動産がコレド日本橋で環境ツアー
入居者にビル内環境設備を紹介
三井不動産の再生紙「都紙再生」
三井不動産の再生紙「都紙再生」
緑化テラス
緑化テラス
 三井不動産はこのほど、同社が運営管理する東京・日本橋のコレド日本橋ビルが5周年を迎えたのを記念して、テナントワーカーを対象とした環境意識向上イベント「日本橋エコ・ムーブメント2009」を開催した。6月19日にはビル内の環境負荷低減設備を見て回る「館内エコツアー」が行われ、JA三井リースや伊藤忠丸紅鉄鋼などコレドのテナント各社から約30名が参加。コレドは2階・6階テラスや屋上など全体で約1,300平方メートルを緑化しており、参加者は普段は開放していない緑化されたテラスに入り、説明を受けた。
 また、コレド外観に幾層もある庇はガラスに当たる熱射を緩和し、室内空調を軽減させる省エネ効果がある。地下では廃棄物処理室や発電施設、中水処理室を見学。同ビルでは廃棄物は15種類に分別され、紙類は三井不動産の古紙リサイクルシステムにより、同社独自の再生紙「都紙再生」として生まれ変わる。
 中水処理室では雨水濾過装置が水を浄化。トイレの排水に利用することで上水の使用量を削減している。このほか、人感センサーによる自動照明や空調の自動停止機能などビル内の最新環境対策を見学。午後は屋上緑化エリアで植苗の体験教室が開かれ、入居者は「環境負荷低減型」である同ビルの設備を改めて知り、環境対策への理解を深めた。
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