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vol.5 感動の再会編

  
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● 都会に疲れる・・?!

初夏の太陽に輝くシドニー湾の後方には、高層ビルの立ち並ぶ大都会が広がります。
ニュージーランドですっかりのんびり気質に慣れた私には、街中の雑踏は忙しすぎて「疲れて」しまい、抜け出したい気持ちで一杯になってしまいました。
・・・シドニーよりもはるかに忙しい都会で、何年間も暮らしていたのに・・。
不思議な感情に戸惑いつつ、郊外行きの切符を買い、電車に乗り込みます。

二階建ての電車は高層ビル群を後に、汚れた都会の外れを脱出して行きます。やがて緑あふれる近郊の街々をすべりぬけ、遥かに続くユーカリの山々を見渡し、森の合間を、湖畔を、岩の間を・・・ゆっくりと、郊外へ向かって進んで行きます。
到着したのは、海辺の田舎町。深呼吸をしつつ街を見渡し、一瞬、目を疑いました。
「この街の時が止まっていたのか、それとも自分がタイムスリップしてきたのか?」

一年半ぶりの夏

実はこの街、11年前に10週間ほど滞在したことがある街なんです。
当時、生まれて初めての海外渡航で、無謀にも10週間の単身遊学を選んだ私。
そんな私を受け入れて、人生観が変わるほどの感動を与えてくれたこの街、海岸は、私の思い出の中にある「あの夏、あの空の下」の風景と同じ輝きをしていました。

そしてそれは、待ちに待った夏の風景。6月に南半球のニュージーランドへ渡った私にとっては、一年半ぶりの夏です。やっとやっと、大好きな夏が目の前に。
乾いた風・波の音、ジリジリと照り返す砂浜・木陰を通る風の涼しさ・・あぁ!

言葉がみつからない・・

さて、都会の忙しさに追われるようにして、ここへ到着してしまったものの、その後のことを考えていませんでした。(そこが私らしいといえば私らしいのですが。)
これからどうしようかなぁ・・などとノンキに海辺で考えていたところ、偶然にも、昔、私の英会話の先生だった人と再会しました。先生と私の驚きといったら・・・
小さな小さな海辺の街、とはいえ、なんという出来事でしょう!

おまけに、彼女のお嬢さんが一人立ちしたので、部屋が空いているそうなんです。渡りに船で、しばらく彼女のお宅でホームスティをさせてもらうことにしました。
この方、若い頃にはヨーロッパ一人旅を続けているうちに、5年もたっていたといういわば、私の大先輩です。そんな彼女と生活できるなんて、この上ない幸せです!
・・・このご縁、「ありがたい」の言葉以外に、どうやって表現できるのでしょう?!


(Magazine Queen 2000/10/24  vol.142号 より)



シドニーから電車で二時間北上した町
11年前と変わらぬ海



夏本番を前に、お客様を待つ地元のモーテルのドア



11年前と変わらぬ木陰



ホストマザーの行きつけの美容院でヘアカット・・
むかって左がホストマザーです。私はジュニア料金で結構!と
いわれてしまいました・・・(^^ゞ


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