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● オーストラリアを出国、一路ハワイへ 離陸の瞬間までは、不思議と悲しくはなかったのです。
「ちょっと、そこまで。」
そんな気分で出国手続きを済ませ、機中の人となりリラックス。
ジェットエンジンの轟音とともに滑走速度が増し、フワリと離陸、その瞬間・・ふいに心の中いっぱいに「みんな、ありがとう」の思いがあふれ、涙が止まらなくなってしまいました。
素敵な人達と出会い、たくさんのことを教わり、心の底から楽しんだオーストラリア。
その大陸の海岸線が、眼下はるかに涙ににじみ、やがて青い空の彼方に消えました。● アメリカだ・・!
オーストラリアからハワイへは約10時間かかります。
途中、日付変更線を越える為、日付を一日戻し、短針を3時間進めます。
ん?ややこしい。日記が混乱しそう。
やがて私を乗せた飛行機は、真夜中のホノルル空港に到着。ロビーに漂う南国の花の香りに、新たなる旅の始まりを実感。
空港を出てタクシーを拾い、迷わず運転席側に行ってしまった自分に、一人赤面してしまいました。
そうです、ここはアメリカ。車は右側通行、今までの国とは逆なのをすっかり意識し忘れていたのです。
● サマークリスマス目が覚めて安宿の屋上へ行けば、どこまでも青いハワイの空。空に続いているのはまぶしく広がる太平洋・・・太陽に白く輝くクルーズ船が青い海を滑って行きます。
前夜は到着も遅く、ホテルへチェックインと同時に気絶するように眠った私ですが、疲れも時差も涙も忘れ、外へ街へと飛び出していました。その私を待っていたのは、ムームーを着た子供たちの聖歌隊、いるかにのったサンタクロース、太陽に輝く噴水とクリスマスツリーとやしの木のデコレーション、街中がメレ・カリキマカ!(ハワイの言葉でメリークリスマス)街中がサマークリスマス一色に華やいでいます!● い、いいのかな!
華やいだ街をすぎ、ビーチに続く広大な芝生の公園へ歩みを進めました。
早朝の公園は、木漏れ日の中で読書をする人、ジョギングをする人、海へ釣り糸を垂れる人、人それぞれです。そのむこうに、キラキラと陽光に輝く美しい海がどこまでも・・・。
ああ、これを幸せと言わず何と言おう!の風景の中で、なんとも優しい笑顔のおばあさんと出会いました。
すぐに彼女のおだやかな優しさにうちとけ、ベンチに座りこんでいろいろお互いの話をしているうちに、彼女はこんな申し出をしてくれました。
「ね、世界周遊なら滞在費が大変でしょう?私の家、スペアの部屋が空いているから しばらく使ってもいいわよ。私は気軽な一人暮しだから、遠慮しないで。」
え!え?一瞬、耳を疑いました。
おだやかな、うろこの亡くなった母親に少し雰囲気の似ているおばあちゃん。ぜ・・ぜひ、お願いします!大声で即答したうろこを、彼女は笑いながら抱き寄せてくれました。な、なんという幸運・・!(い、いいのかな!)
(Magazine Queen 2000/12/26 vol.159号 より)
ハワイへの空路、オーストラリア大陸を離れ
ニューカレドニア島上空を通過中
アラモアナパークからダイヤモンドヘッドを撮影
12月3日の空。。ハワイの空はいつも夏
クリスマスツリーとやしの木。これぞサマークリスマス
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