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vol.9   ハワイアン・デート編

  
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一目ボレ

惚れやすい性格の私ですが、こんな気持ちになるのは正直に言って初めてでした。
たった一回、ひょんな偶然からちょっとお喋りをしただけの彼、きっと、もう2度と会うこともない人。一目ボレとはいえ、いつまでも彼のことを考えているなんて。
ところが・・・。

ご縁か偶然か

「うろこ?」
地元のショッピングセンターを物色していた私を呼びとめた声。その声の主は、なんと、あの彼でした!

そして今回は、彼と一緒にランチをとることに。
私の旅のこと、彼の仕事のことなど、私のつたない英語でも聞き上手の彼のおかげで話しはつきません。あっという間に時間は過ぎ去り、自然とデートの約束をすることができました。

観光都市のオアフ島とはいえ、30分もドライブすれば、雄大な太平洋がうねるビーチの広がるハワイです。そこでは浜辺にまで海亀が遊びに来ていたり、はるか沖をクジラが潮を吹いて泳いでいたり、ハワイの大自然の懐の深さにはどこまでも驚かされます。その大自然の中でデート。
彼の隣で私はくつろぎ、はしゃぎ、そして知らずのうちに、彼にあまえている自分に気がつき、びっくりしたり・・。

自分を持て余す私

毎日のようにデートを重ね、彼と過ごすことが当たり前のように心地よくなってきたころ、とうとう私の旅立ちの日が近づいてきました。
そして・・・・彼から、「世界周遊が終わったらハワイに戻っておいで、そして二人の将来を真剣に考えよう」
という言葉までもらいました。

青い海とまぶしい空、そして海からの風に吹かれながら、何度思ったことでしょう。
−このまま彼の隣でこの風にふかれていたい、この青い空と青い海に囲まれた国で−
と。
でも同時に、せつないほど次の旅を心待ちにしている自分がいるのも無視できないのです。
今まで一人で歩いてきた道のりを思えば、いつでも私は毎日、毎秒に満足していました。どこまでも自由で、どんなことがあっても全てのことは自分次第、自分の責任。
風をうけても胸をはって、自分で道を探し歩み進んで行く毎日。
そして私は、そんな自分も大好きなのです。今では、世界周遊は何十周でも続けたい、とまで思っているのも本当です。
これは強がりなんだろうか?それとも私は恋愛や結婚に対して臆病になってしまったんだろうか?・・・・いや、私はきっと、よくばりすぎるんだろうと思います。

この気持ち、つたない英語で彼に伝わるか・・?!
恋愛と世界周遊は両立できるんだろうか?
さぁうろこ、どうする?

(Magazine Queen 2001/2/23  vol.73号 より)




浜辺に海がめが遊びに来ていました。
(HONU・・ホヌとはハワイ語で「亀」)



川の流れが作った自然のプールで、水遊びを楽しむ地元の人たち



うろこがとりこになっている、ハワイの雄大な空と雲



うれしそうな顔をしていますが、蚊の攻撃をうけ、この後が大変でした


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