←戻る

vol.10   涙のロスアンゼルス空港編

  
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● 
  
いざ、アメリカ本土へ!

恋愛も世界周遊も両方果たしたい、よくばりな私。自分で自分がよくわからない状態で、彼に説明できるわけもなく、ただ、彼のおおらかさに救われるかたちで、私は一路カリフォルニアへ・・。
自分の中で答えを出せないまま、の旅立ちはどうもスッキリしません。機内では眠ることもできず悶々と過ごし、疲労困憊して到着すれば、ロスアンゼルスは雨でした。

えっ?!ウソだと言って!!

やられました。
盗まれてしまいました、カバンを。・・ロスアンゼルス空港で。

肩からかけていたカバンが急に軽くなったので、ふと見てみたらなんと!ショルダーのヒモの部分だけ残っていて、カバン本体が切り取られ、盗まれてしまったのです!
私は残ったヒモだけを肩にかけ、背中から体温がスゥっとひく思い・・

「ロスアンゼルス空港は、気をつけるんだよ!」

今回の旅の歴代のホストマザーが口をそろえて忠告してくれたので、私は自分の貴重品は全て、小さいバッグにつめ体に密着させ、その上からコートを着ていました。そして、肩からかけるバッグにはアドレス帳と、お菓子だけが入っていたのです。
ありがとう、ホストマザー達!ああ、でも、アドレス帳!
今回の旅の、いろんな人の笑顔のありかを無くしてしまった。
他の人には少しの値打ちもない手帳、でも私にとってはかけがえのない手帳を・・・。

雨のカリフォルニア

ショックから立ち直れない私に、ロスアンゼルスの人たちは親切でした。
「とにかくこの空港から離れて、気分転換をした方がいいよ!」
そう言って満面の笑顔をくれた黒人女性の言うまま、私はバスに乗りサンディエゴまで南下することにしました。

雨の高速道路を、バスは高速でひた走ります。重くたれこめる雨雲の下に、もの寂しい海岸線が続きます。
晴れていたらきっと、底抜けに陽気なカリフォルニアの風景も今はまるで私の気持ちを反映しているよう。

イヤ、もうやめた!いつまでも落ち込み気分を堪能していても仕方がない!元気な自分に戻ろう!そのためには・・まず食欲を満たさなくては!お腹が満たされれば、そこからだんだん機嫌がよくなる・・・。
食いしんぼうの私はラッキーです。そしてよく選びもせず飛びこんだメキシカンレストランは大当たりでした。美味しい料理でご機嫌に戻り、料金たったの6ドル!

お願い、ウソだと言って!

ホテルについて、パソコンを立ち上げれば、いろんな人のメールアドレスが残っていることに気がつきました。メールが使える時代で本当によかった!けれども・・・。

電話線につなぎ、メールをとりこむと次なる試練が待っていました。
父が交通事故にあった、日本に帰ってくることはできるか?という連絡です。
「うそ!誰かお願い、うそだと言って!」
心の中で叫びつつ、日本に帰るエアチケットの手配をする為に、ホテルから飛び出した私。

どうしてこう、次から次へと・・・!

(Magazine Queen 2001/4/3  vol.183号 より)




ヨットハーバーから見る夕焼け



もうすぐ、しばしのお別れ・・・
よく散歩に来た海



ロスへ向かう飛行機から見えたオアフ島の山



やっと元気がもどってきた私。
サンディエゴでの一枚


Copyright (C) 2001 Queen. All Rights Reserved.