嗚呼、遠洋漁業恋愛!その2
皆様こんにちは!マグロに人生の一部(相棒)をゆだねちゃったマグロ姉さんです。
私の恋愛相手は大海原を航海するマグロ漁船の機関長です。私たちの連絡手段は、メールと電話。通信衛星を使ってのやり取りです。衛星電話代は、1分4ドル!それでも私たちはこらえきれずに、電話をします。機関長の声の後ろで、いつもマグロ漁船ダイアナのエンジン音がうなっているのが聞こえます。楽しくてせつなくて、大切なひと時です。
さて今回は大海原を駆け巡る相棒と私の出会い、ラブロマンスのプロローグをお伝えしようと思いました。が、やっちゃいました、ケ・ン・カ!
些細なことでした。あまりにも今回の漁が長引くので、「寂しい」って、口に出したのでした。口に出したらなんだかやるせなくなっちゃって、涙が出てしまっ
たのでした。自分でも驚いて言葉に詰まります。電話の向こうで、困惑の機関長。
「だいじょうぶ?」
「だいじょうぶ、だけど、涙がとまらなくて」
「ごめんな」
「機関長のせいではないけど」
「じゃあ、オレにどうしろというんだよ」
「別にどうしてほしいわけじゃなくて」
「ここから泳いで日本に行って抱きしめろというのか!」
「そんなこと言ってないじゃないのッ!」
プピ
…ああ、電話を切られてしまいました!
…違うのに。「俺も寂しいよ」「がんばろうな」といってもらえば、きっと簡単にひっこんだ涙でした。聞いてもらえればスッキリする女性脳と、解決策を見つけないとスッキリできない男性脳。典型的なケンカのパターンですネ。
まあ、それにしてもケンカの原因というのは、相手が遠洋漁業に出ていようが一緒に暮らしていようが、おなじようなこと。お互いを大切に思うがゆえに犯してしまうほんの些細な「表現方法の選び間違い」、「このくらい言わなくてもわかってくれるだろう」のささやかな甘え。やっぱり、大切なことは伝え続けなくては。そして大切なこと、「恋愛相手に伝えたいこと」の大元というものは全て、「あなたを好き」から始まっているものですね。「好き」だから、「あなたと一緒にやっていきたい」、だから…。
省略しがちだけれど、そこで手を抜いてはいけませんネ。
さて、私の気持ちが落ち着いたころ、機関長から電話がありました。「さっきはごめんね。オレ、次の漁は一回休む。ゆっくり話しをしたいから、ハワイで会おう」
・・・エェッ?!
―――次回につづく
それでは皆さまの毎日がご機嫌てんこもりでありますように!
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