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南の島のスローライフ
「来週」は、いつ来るの?
みなさんこんにちは。マグロ姉さんです。
先日、島の西側で大きな火事がありました。朝の4時ごろ出火を目撃した人がいて、消防隊が到着したのは5時半だったとか。エーッ!?そんなに時間がかかったのォ!?…出火元は空き家だったそうですが、隣の布地屋さんに延焼しました。幸いにも死傷者はありませんでしたが、在庫も店も全焼。嗚呼、スローライフの落とし穴!
それからある夜、近所のフィリピーノさんがパーティを開き、珍しく大ゲンカがありました。皆さんかなり酔っ払っていて手におえそうになかったので、警察を呼びました。先に到着したのは救急車。ケンカで出たケガ人を収容し騒ぎは収まり…警察が来たのは、何日もたってから。救急車の要請もあったので、そちらを優先させて現状は把握したとは言っていましたが、「アンタ、隣がケンカしているって警察呼んだろ?」「エッ!今頃来たって…ん・ぐ・ぐ」です。
さて、この島に住む人の家には「住所」がありません。郵便局が一つありますが、住所のない島では配達をするという概念もありません。そこで皆さんは郵便局に設置された私書箱を使っていますが、現在のところ私書箱に空きはナシ。「来週になればなんとかなるかも」の一言に素直に希望を抱きつつ「多分、来週」と言われ続けて、約1年(!)。最近では私の顔を見るや否や、「来週、来週」。一体あなたたちの来週は、いつ来るんですか!さすがの私も待ちくたびれました。しかしまあ、この島ではどんなに怒ってみたところで、「どうしてそんなに怒るのー?みんなも待っているんだよー」「うぅん、そう言われてみれば待てないものでもないかなぁ」です。
ところで日本語にも翻訳された「パパラギ」というロングセラーの本があります。20世紀初頭、初めてヨーロッパに渡って文明をみたサモアの酋長が部落に戻って語った演説集です。「パパラギ」とは白人を指します(サモアでは「パランギ」と発音します)。その本に、こんな一文がありました。
「始終忙しいパパラギに、われわれは教えねばならぬ。日の出から日の入りまで、一人の人間には使いきれないほどのたくさんの時間があることを」
ウッ!…生活が便利になればゆとりは増えるはずなのに、便利になるほど時間に追われる現代人。実は多少の不便を受け入れ満足することを学ぶのが、真のスローライフの秘訣なのかもしれません(でも、消防署は急いで下さいッ!)。
皆さんの毎日が、素敵な日々でありますように。 |