マグロ姉さんの南の島へ移住日記

こんにちは、マグロ姉さんです。1966年ヒノエウマ生まれ、2000年に世界周遊の
格安エアチケットを見つけて会社を辞め、住まいもたたんで日本を飛び立ちました。
ニュージーランドへ渡ってオーストラリア、ハワイ、うろうろ。
(当時、「ウロコのOL辞めて地球一周の旅」の連載をしてた「うろこ」が私です)。
こんな私のお送りする南の島への移住生活、お楽しみに〜!

 
   


サモア版こどもの日・ホワイトサンデー 

 みなさんこんにちは。マグロ姉さんです。

 サモアの子供たちは、幼い兄弟の子守や店番、部落の掃除、それから青バナナやココナツの手間のかかる下ごしらえなど、実にたくさんの役割をこなします。そして何をしていようと、親の一言「サウ(来い)!」で全てを中断、用事を聞きに走ります。親の言いつけには絶対服従が原則、さもなくば容赦なく張り倒されるか、小枝などでビシッ…怖い!

 私からすれば、「そんな理不尽な!」と思うこともままありますが、彼らにとってはそれは日常茶飯事。特別なことではないようで、たとえ張り倒されて大泣きした後でも、すぐに歌ったり大笑いしたりしていて、実にタフ。私だったらグレちゃいます?!

 さて、サモアンファミリーと食事を共にすると気付くこと…「大人」が全てに優先されるルールです。調理こそ親がしますが、配膳や後片付けはもちろん子供、「おかわり」と言うのは親で、食事を中断して給仕をするのは子供だったりします。パーティともなれば、ますます大人優先は顕著になり、子供が同席することはありません。たとえゲストが連れてきた子供といえど、子供は子供。子供同士で固まって遊びつつ、辛抱強くパーティがひと段落するのを待っています。そして大人たちが満足した後、ようやく食べ散らかされたテーブルから残り物を頂戴していく、そんな感じです。

 そんな子供たちにも、毎年10月に、年に一度の主役になれる日曜日が訪れます。

  「ホワイトサンデー」と呼ばれるサモア版・子供の日です。敬虔なクリスチャンの多い彼ら、このお祝いは教会で行います。この日子供たちは、賛美歌を歌ったり聖書にちなんだ芝居を披露するため、おろしたての真っ白な盛装に身を包んでウキウキと教会へ向います。子供たちが教会へ着ていく盛装を新調するのは親の役目。サモアンは子沢山なことが多いので、毎年大変な出費になるそうです。

  そして子供たちの本当の楽しみといえば…催し物の後、それぞれの教会からたっぷり振舞われるデザートです。

 この日ばかりは子供が主役、大人に言いつけられる雑事のために食事を中断することもなく、山盛りによそわれたケーキやアイスを思う存分ほおばれます。お皿を受け取る子供たちの笑顔のまぶしいこと。そして子供たちにデザートを配る大人の笑顔は優しく、どこか誇らしげで、子供たちの成長を祝う喜びに満ちているのが私にも伝わってくるようです。

 皆さんの毎日が、素敵な日々でありますように。


教会横のファレ(壁なし家)で振舞われる
デザートテーブルに集まる みんな。
壁に見えるのは、
ファレ裏のバナナの畑の緑です。



いくら子供が主役でも、 末っ子の
子守からは逃げられなかったおにい ちゃん。
でもかわいい妹だから仕方ないかぁ。
せつない笑顔ですね。



大人にもケーキとアイスクリームが
振舞われました。
ご機嫌な笑顔を皿にむけ ているところを
撮影されてしまった大人気ない私。



たっぷりスイーツにご機嫌笑顔。
新調してもらった衣類を汚さないように、
ラヴァラヴァ(腰巻布)を巻いている子もいます。



「もっと食べれば?」
大人が子供に給仕をするのは珍しい風景、
嗚呼、サモア。

2005年10月