マグロ姉さんの南の島へ移住日記

こんにちは、マグロ姉さんです。1966年ヒノエウマ生まれ、2000年に世界周遊の
格安エアチケットを見つけて会社を辞め、住まいもたたんで日本を飛び立ちました。
ニュージーランドへ渡ってオーストラリア、ハワイ、うろうろ。
(当時、「ウロコのOL辞めて地球一周の旅」の連載をしてた「うろこ」が私です)。
こんな私のお送りする南の島への移住生活、お楽しみに〜!

 
   


貧富の差とハッピーの差とファア・サァモア 

  みなさんこんにちは。マグロ姉さんのいるツツイラ島は日本と季節が逆の南半球ですから、少し涼しくなってきました。日本の6月くらいでしょうか(つまりそれでも暑いンです)。

 さて、ここはわりと貧富の差が激しい島です。たくさんの部屋に近代的な生活道具を揃えている家もあれば、一部屋だけの家に裸電球一つで暮らすようなご家庭もあります。

 ご近所のリアさん家は不思議な造りで、家の左端に流し台、居間兼寝室をはさんで、家の右端にコンロがあります。不便な分、家賃は格安なんだそうです。息子さん二人の机は、自分のヒザです(それでも兄弟は表彰されるほどの秀才で、お兄さんは奨学金でハワイ大学へ進みました)。

 それから、通りの向こうにある家にはシャワールームすらありません(隣の家へ借りに行くそうです)。夜になると皆さん外に出て、家の前にある街灯の下で座って団らんしています。電気代を節約するために…。

 でも、リアさんやお向かいの方々が、その生活に文句を言っているのを見たことがないんです。「タロ芋が太った、ありがたいねえ」「お花が咲いた、嬉しいねえ」みなさんいつでも、ニーコニコ。おまけに、いろいろとお裾分けをしてくれます。高値で売れるタロ芋を蒸してくれたり、私の家の前にお花を植えてくれたり。感謝し、シェアする。それが、ファア・サァモア(サモアのしきたり)であり、自分たちにとっては喜びそのものなんだと、何の気負いもなく言うのです。

 一方、我が家の裏のご家族は同じサモアンですが、対照的な生活です。大きな家の全部屋には冷房完備、大画面テレビにカラオケマシーン、庭にピッカピカの車が並び、子供たちはゲームを操り、親は毎晩、賭け事へ。

 この島でのそういう生活は、日本で例えるならヒルズ族って感じの豪勢さなんですが、「不便だ、退屈、お金も物も足りないわ」。ご近所から心づくしの差し入れが来ても、「こんな物、嬉しくない」なんて言っています。

 ところで、サモア語には「私の」という意味で、ラウ(Lau)という単語があります。実はこのラウ、「私の」と同時に「あなたの」という意味も持つ、不思議な単語。

 でも、最近つくづく思うようになりました。「私の物はあなたの物」とわかちあい、「あなたの喜びは私の喜び」とするファア・サァモアの生活では、「ラウ」は便利な単語だな、と。それから「幸せでいること」と「幸せそうに見られる
こと」は別物だ、ということも。

  幸せの形は人それぞれ、皆さんの毎日が素敵な日々でありますように!

マグロ姉さんから
Queenメンバーへのお中元♪

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ファア・サモアのお手本、リアさん一家の
タロ芋収穫の朝の一枚です。
これ、うちの隣なんですよね。
今更ながら、ジャングル住まい。



子供の頭くらいの大きさの立派なタロイモが、
たくさん採れました。


タロ芋がここまで育つのに、約8ヶ月。
雑草をとったり、ヤシの葉で根を守ったり、
手間がかかるんです。


「日本のみんなに見せたいポーズをとって」
といったら、腹を見せてくれました。
ウッ。 確かに、ここでは
豊満=美しさ、ですけど…。




見えますか?
ニワトリのお母さん、目が笑ってるんです。

 
2006年7月