| 椅子の前にあるものは…。
みなさんこんにちは。マグロ姉さんです。
常夏のツツイラ島ではありますが、南半球なので7月8月の気温は低くなります。日本でいうと5月ごろの少し汗ばむ季節といった感じなのですが、ご近所さんは「冬だ、冬だ」といって、長袖を着だします。でもみんな嬉しそうですから、ただ単に長袖生活を楽しみたいだけかもしれません。
さて、ツツイラ島の「冬」といわれるこの季節、子供たちは夏休みを迎えました。米領ですから、季節が冬でもカリキュラム的には「夏休み」。うーん。冬でも夏休みとはこれイカに…(そしてこういう細かいことを気にしているのは、確実に私くらいのものでしょう)。
細かいことは気にしない、理由は深く考えない。サモアで暮らしていると困惑する慣わしは数え切れないほどありますが、「まあ、そういうモノかなあ、と受け流す」。そうでないと、実は、体が持たないのかも?!(熱帯雨林気候の湿気は凄まじいものがあります)。
ところで、この島にもとうとう、日本のアミューズメントセンターにあるような立派なゲーム機がやってきました。私はゲームに疎いので名前がわかりませんが、格闘技系のものです。ああ、久しぶりに見る「精密」なもの。立体感のあるキャラクターが、場面にあった効果音とともに、実に滑らかに躍動しています。「日本の技術はたいしたものだ。夏休みを迎えた子供たちは、こういうゲームに感動するかな?」と思いきや、まっ先にゲーム機の前に陣取ったのは大人たちでした。
でもこれは、ゲームを楽しむという訳ではなくて単なる休憩。コンピュータ技術の粋を結集したゲーム画像には目もくれず、とにかく「ヤレヤレ、座れたわい」。視線はどっしり、水平線に向いています。
この島の人たちにとっては、椅子=座るもの。立派な体系が自慢のサモアンですから、おしりにはたっぷり自前のクッション・すわり心地は気にしません。そして子供たちは大人には絶対服従ですから、誰一人として彼らに「ゲームをしたいからどいて」とは言えません。
旅行ガイドなどによれば「サモアは頑なに西洋化を拒み独自の文化を守っている」とありますが、当のサモアンに悲壮感は一切なし。ただ単に、めまぐるしく移り行く流行には、興味がわかないだけなのかも?と、妙に納得した私です。はるばる海を渡り、ベンチ前の邪魔扱いされている精密ゲーム機には一掬の涙をささげつつ…。
幸せの形は人それぞれ、皆さんの毎日が素敵な日々でありますように!
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