こんにちは!某旅行会社にて添乗員歴7年、バリバリの現役ツアコン
A子です。主にヨーロッパを中心に、ホットでディープな情報を
添乗員の視線でお届けします。お楽しみに♪♪♪

 
   

最近すっかり夏!
というわけで、怖い話を再び。

回がスペインだったので、今回はフランスでのお話です。

 それは去年の冬、フランスのツアーに行った時のこと。そのときのお客さんは、母・娘2人のファミリーと新婚さんの計5人。それに添乗員の私とガイドさんのメンバーでした。

 ツアーはロワール地方の古城ホテルに泊まって、モン・サン・ミッシェル、ベルサイユ、パリと進むツアーだったのですが、いきなり最初の古城ホテルで親子参加の娘さん2人が私とガイドさんの部屋を見せて欲しい、と言ってきたのです。そういうことを言うお客さんは珍しいのですが、快諾して部屋へ案内しました。そしたら、「…分かりました。ありがとうございます。」と言い残して自分達の部屋へ戻っていきました。私とガイドさんは「どうしたんだろうね?」と不思議に思いつつ、その夜は何事もなく過ぎました。

 今思えば、このときすでに彼女たちは“何か”を感じていたみたい…。


「モン・サン・ミッシェル」
8世紀の初めに建てられた修道院。
フランス革命の際には牢獄として利用された。
 「西洋の驚異」と呼ばれ
世界遺産にも登録されている。

 
 翌日、モン・サン・ミッシェルへの移動の途中、フジェールと言う小さな町に記念撮影のために立ち寄って、ガイドさんが教会へ案内してくれたのですが、その娘さん2人はどうしても中に入ろうとしないのです。「どうかしましたか?」と尋ねても言葉を濁すだけ。結局2人とも中に入ってガイドさんの説明を聞いたのですが、モン・サン・ミッシェルについてからも、彼女たちの様子は何か変だったのです。

 ちょうど冬で他に観光客もいなかったから、係員が「特別よ。」といって普段一般に公開されていない牢獄の鍵を開けてくれました。もちろん公開していない場所だから電気は通ってないし、足元もぐらぐら。ガイドさんのライターの灯りを頼りに中に入ったの。そこは左右に別れた双子の牢獄になっていて、係員に「右側の方に入ったほうがいいわよ」といわれて、おっかなびっくり中へ。あまりの恐怖に私がつい「キャーっ」と叫んだら皆クモの子を散らすように消えてしまったわ…。

 そんなこんなで、見学も終わり、モン・サン・ミッシェルの見えるホテルにチェックインして、夕食をいただいていたら、急に娘さんのうちの1人が青い顔をして「気分が悪い」と言って部屋に戻ってしまったの。残った1人に「どうしました?大丈夫ですか?」と聞いたところ、「仕方ないんです。こればっかりは。自分で対処しないといけないことだから…」との答え。ワケが分からず詳しく尋ねてみると、彼女達は普段から「霊」を見る体質らしく、今回もフジェールの教会でぐるぐる回る黒い陰を沢山見たり、モン・サン・ミッシェルの牢獄では、私たちの入らなかった左側の牢獄に『誰か』がいたのが分かっていたらしいの…。

 そんな話をしていたら、新婚夫婦の奥さんまで、「モン・サン・ミッシェルで急に音も立てずに扉が閉まって怖かった」。私が「あの扉は重い木の扉で普段は開いたままで閉まることはないですよ」というと、娘さんのうちの1人が「私も見た。扉がすーっと閉まったんだよね。気持ち悪かった」と。詳しく話を聞くと奥さんも霊感があるらしく、嫌な感じはあったみたい。



ベルギー 「グランプラス」
ここも世界遺産。

 結局怖いからこの話はやめよう、といって部屋に戻ったのですが、翌朝聞いたら彼女達、その夜は金縛りで眠れなかったのだとか。
 そして、ベルサイユへ。そこはいろいろ噂のある、有名なホテル。(実は私も一晩中鈴の音が天井のあたりから聞こえ続けたという経験が…) もちろん彼女たちは見ちゃったらしく、翌日私に「あのホテル、出るでしょ?」と聞いてきました。

 気を取り直してお次はパリのホテルへ。そこはオペラ座のすぐそばでこじんまりとした高級ホテルで、今まで怖い噂は聞いたことなかったの。ところがその日の夜中、なぜか私、1時頃に急に目が覚めて朝の5時まで全然眠れなかった。翌朝、観光に向かう時、娘さん2人に「眠れましたか?」と声をかけたら逆に私に「眠れました?」って聞いてくるの。だから昨夜眠れなかったことを話すと「やっぱり…。ごめんなさい。私たちのせいかも。」って言うのです。詳しく尋ねると、彼女たちの部屋に1時頃からフランス人の男性らしき霊が出てきたそうで、思わず「助けて!」って添乗員の私の事を考えてしまったのだそう。結局5時過ぎまでその霊はフランス語で何か訴えていたんですって。もちろん、彼女たちはフランス語がわからないから何を言っていたかは不明。どうやら寝ているときって霊感のない人でも、そういうパワーを無意識に受け取っちゃう事があるらしいですよ。

 実は、霊感のある同僚が私達が泊まっている間にそのホテルに行ったら、普段は何でもないのに急に両肩にズシーンときたから、変だな?ここいないはずなのに…って思ったんですって。後からこの話をしたら「そのお客さんが連れてきちゃったんだ…」ですって。びくびくしながらも無事(?)日程終了したのですが、それからというもの、同じ旅程のツアーに行くと怖くて眠れない状態が続いてます。だってつい最近もモン・サン・ミッシェルの中でお客さんが「駄目!ここは人の念が強すぎ。息できない!」と言って青い顔したりするんですもの。
 旅先ではいろいろなことが起こるもの。私には霊感がなくてよかった、と思う今日この頃。といいつつ色々あるんですけどね…。


アムステルダム「ダム広場」
 

 

 
 ■次回の添乗日誌もお楽しみに!