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2005年11月10日

実家の庭にあった柿の木

 今はとりこわされてしまったのですが、高校1年まで住んでいた実家の庭には大きな柿の木が2本と小さいのが1本ありました。その柿がとてもおいしいというのと、とにかく数がとれる、、というので、秋には、毎日のようにはしごをかけて家族で柿をもいでいましたっけ。ご近所にもどんどんおすそわけしないと、とてもじゃないが、家族だけでは食べきれなかった、そんな思い出があります。「こんなにおいしい柿がこんなにたくさん家でとれるなんてねえ」とよくいわれたものですが、当時の私はぜ〜んぜんありがたみを感じていませんでした。だってなんだか子どもには地味な果物じゃないかしらん。
 なので、つい最近まで柿をわざわざ買おうという気持ちにならなかったのですが、しばらく前に柿のレシピをという仕事の依頼がきて、しかたなく(?)柿を食べたら、なんだかしみじみおいしいんですよね。こりゃどういうわけだろう。熱々のほうじ茶なんぞすすって、柿食べて、、。ああ〜秋だなあって。
 子どもの頃の一番のお気に入りの場所は、柿の木の三つ又になったところ。そこを自分の指定席にして、風を感じながら読書にふけるというのが、私の幸せな時間だったのです。あの時、柿の旨さに気付いていれば、風を感じて読書して、たまに柿かじって、、っていうこともできたのに、、(?)。
 その家を売ってすぐに木は切られ、家もこわされたのは知っていたのですが、1年前にたまたま近くに行く用事があって寄ってみたら、そこにはお城のような商業施設がたっていました。お気に入りの柿の木と柿が山ほどとれる庭は永遠に時のかなたにほうむりさられちゃっているってことを今さらながらに感じてしまいました。なんか年かんじたりして、、、。
 娘が「柿っておいし〜い」となんだか随分感情こめてここ数日毎日のようにいっているので(娘はオクラとかモロヘイヤとかとうもろこしとか、割りと地味なものが「ものすごくおいしくてとまらない」人なんです)、あの庭があったらなあ、、と余計郷愁にひたっちゃっているというのもあるのですが。と書きながら柿をほおばっている私。

投稿者 yukako : 2005年11月10日 12:44

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コメント

ご実家に柿の木がまだ残っているのがうらやましいです、ホント。お母様素敵な方のようですね。

投稿者 YUKAKO : 2006年01月27日 22:44

 私の夫の母(山口で一人暮らしのメリーウィドウ)の家にも柿木があり、たくさんもいで送ってくれました。今年78歳になる母の健やかさに感謝しました。遠くから自分たちを思って食べ物を送ってくれる人のあることは、決してあたりまえのことではないのですね。
 
 うちの中3の娘も、大好物がじゃがいもで、もずくや、スナップえんどうを、感激しながら食べる人です。お嬢さんと似ているかもしれませんね。
 お正月に山口の実家に帰ったら、柿の木に挨拶してこようと思います。

投稿者 まっつん@にしのみや : 2005年11月19日 14:03

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