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食の探偵団
vol.10 「食の探偵団(大人版)」レポート第3弾 2004.12  

大根飯

ほうれんそうのギリシャ風


ほうれんそうの韓国風


※本ページ内写真はすべて
山後亨子さん撮影

 10月15日(金)、横浜市内の某会場にて、大人版の食の探偵団を開催しました。  

  今回のプログラムは以下のとおり。
じっくり観察! 〜干し芋〜
  テーマは干し芋 五感を駆使して味わったことを、できるだけ多くの言葉で表現しよう、という「探偵団」のいわば定番プログラム
正体探し 〜ダシ〜
  6種類のダシを用意し、まずは目で見るだけでそれが何かを考えてもらいます。その次に鼻も使っていいことにして、その正体を探ります。最後に味わって、それが何かを見事いいあてられるかどうか、、、。今回は、昆布、かつお、煮干し、鶏、干し貝柱、それに野菜くずを集めておいてとったダシ。にんじんや玉葱の皮、椎茸の石突き、アスパラの根元、セロリの葉、ネギの青いところが入っていました。
変幻自在レシピ1 〜大根飯〜
  千六本にした大根をじっくりじっくり炒めてから大根飯を作ります。具は米と大根だけ。ひとつは、野菜と昆布の混合ダシで、もうひとつは鶏と干し貝柱のダシで炊き上げます。トッピングにタクワン、ピンクペッパー、サカイ家特製プリザーブド柚子(柚子の塩漬け、モロッコなどで料理に使われます。ただし本家は柚子でなく檸檬)などを用意。ダシの違いによる味わいの差を食べ比べてもらいました。
変幻自在レシピ2 〜ほうれんそう〜
  ほうれんそうの食べ比べ しゃっきりvsクタクタ。しゃっきりから、韓国風とベトナム風。クタクタからギリシャ風とインド風を作りました。ギリシャ風のレシピを見た時には皆怪訝そうにしていましたが、食べてみたら、一番人気がギリシャ風でした。
匂いあてクイズ ぶどう ゆで卵
手触りクイズ 芋がら

 その日の探偵団に参加してくれた山後亨子(さんごりょうこ)さんから、その後、家庭で行った「ミニ探偵団」のレポートが届きました。(6年生の男の子と3年生の女の子のお母さんです)
「ママ、今日のご飯なに〜?」
日曜日の午後、夕食の支度をする私に息子が尋ねる。
「今日は特別メニューだよ」「え〜、なになに?!」「んふふ、お楽しみ」

 今日は先日私が参加した「食の探偵団」で教わったレシピに初挑戦。でも、せっかくいろいろ体験してきたのだもの、ただ食べるだけじゃつまらない。我が家の二人の子供たちにもちょっとだけ「探偵団」体験してもらうことにした。
 まずは2種類の「だし」を用意。残り野菜を煮込んで茶色く色づいた「野菜だし」とシンプルで透明な「昆布だし」。どちらも前回私があてられなくてくやしい思いをしたもの。まず目で見てそれから匂いを嗅ぐ。息子は「あ、こっちは昆布」と一発で正解。スプーンですくって味をみる。「まずい、味がない。」と娘。そう、市販の顆粒だしと違って本当のだしは旨味はあるけど味はついていない。そんな当たり前のことに改めて気付く。

 お次はほうれん草の食べ比べ。しゃきっと茹でたものとクタッとなるまで茹でたもの、生のものをそれぞれ味わってみる。ほうれん草嫌いの娘曰く「茹でたのより生がおいしい」と意外な感想。サラダなら喜んで食べてくれるということかしら?色の違いも比べてみたけれど、しゃきっと茹でたものが一番鮮やかできれい。
     
 ご飯はじっくり炒めた大根と野菜と昆布のだしで炊いた「大根飯」。「この大根、甘いね」と感心する。そうそう、この濃縮された甘味と旨味と滋味を味わってほしかったの、わかってくれた?
 それからおかずのシャキッと茹でたほうれん草でつくった「韓国風」の和え物と、クタッとなるまで茹でたものでつくった「ギリシャ風」を味見。日頃子供向けにはあまりつかわない「韓国風」のコチュジャンの辛さに文句を言われ、「ギリシャ風」のほうれん草とヨーグルトの組み合わせには首をかしげられたけれど、これも貴重な味の体験。「コチュジャンっていうのは唐辛子味噌なんだよ。」「ええー、それじゃ辛いわけだー。量をへらせば大丈夫かもしれないけど。」「こっちのギリシャ風は、びみょー。」「でも、冷たくしたら案外イケるかも。」途中から夫も参加してあーだこーだと自然に会話も弾んでいく。こんなに真剣に食べてもらえたらつくる方も幸せ。

 いつもの夕食が「探偵団」を取り入れたらとても楽しいイベントになった。お友達をよんだ時にもやってみよう、きっと盛り上がるぞ〜。あなたのお家でも是非お試しを!
2004年12月
サカイ優佳子
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