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食の探偵団
vol.14  どこでも食の探偵団のススメ 2007.04  


▲近所の空き地とそこでみつけたノビル。
 よもぎ、たんぽぽ、つくし、ドクダミ、ハルジョオン、ショカッサイ、ふき、オランダガラシ、ナズナ、ハハコグサ。これ、家の近所を散歩して見つけた食べられる野草たちです。

 わが家から道路を隔ててすぐ、一箇所だけまだ家が建たずに歯抜けになっている空き地にノビルを発見したのをきっかけに、食の探偵団としては、ご近所の食べられる野草探しに出かけてみようと思い立ちました。

 よもぎ、たんぽぽ、つくしは、さすがに住宅地のこのあたりでもいたるところに顔を出していて、散歩スタート直後から何度となくみかけました。よもぎといえば、やはり草もち。たんぽぽはてんぷら。つくしはたまごとじ。食べられる野草としておなじみのラインナップは、所選ばすがんばっています。

 ドクダミもあちこちにはえているもののひとつ。ドクダミは、煎じ薬として利用することは良く知られていますが、若い芽はてんぷらなどにして食べることもできるそう。どこにでも咲いているといえばハルジョオン。やっかいものの雑草のイメージが強いハルジョオンが食べられると知っている人は意外に少ないのでは。私もハルジョオンを食べるなんて考えたこともなかった口の一人です。若葉はあえものなどにするといいそうです。

 私が住んでいるこのあたりは公園が多く、公園と公園が遊歩道でつながれています。たくさんの草木が植えられていると同時に野草もたくさんはびこっています。これは、意図的なのかそうでないのか、、、。おそらく後者だと思われますが、オランダガラシが群生し花を咲かせていました。オランダガラシというのは、実は、クレソンのこと。クレソンという名前になったとたんに、スーパーの棚にも並ぶ立派な野菜に変身、ステーキに添えたり、サラダにしたりと口にする機会も多いので、食べ方の説明は不要でしょう。

 遊歩道から川へ向かいました。この川は、このあたりでは一番にぎやかな商業地域の真ん中を流れています。川岸は縁取りしたかのように薄紫の花と黄色の花が咲いていました。水際まで降りることができなかったのですが、ショカッサイと菜の花と思われます。

 家の近くに戻り、スーパーのわきでハハコグサとナズナをみつけました。これは、七草粥でおなじみの春の七草としてしられる野草です。ハハコグサはゴギョウ、オギョウともよばれます。ナズナはペンペングザとして知っている方のほうが多いかもしれません。


 
▲ご存知ヨモギ。散歩の間中、何度も遭遇。

▲住宅と舗道のあいだのスペースにはたくさんの野草というより雑草?その中のハルジョオン。
ハルジョオンのつぼみは垂れ下がっているのが特徴。よく似たヒメジョオンと区別できる。

▲クレソンの花がずっと続く遊歩道。クレソン畑とみまがうほど。
近くには、大きなマンション群が立ち並ぶ。

▲ショカッサイと菜の花が咲く水辺。
ショカッサイは中国名で、ハナダイコンとも呼ばれている。若い葉を食用にする。

▲ナズナ


▲とってきたノビルに自家製みそをそえて。
 1時間とちょっとのお散歩&食の探偵団、目的を持つとお散歩も一味違います。
ほんとうは、もっとたくさん食べられる野草があるのではないかと思いますが、私の少ない知識で判別できたのはこれくらい。でも、まずまずの収穫といえるでしょう。アメリカで人気のTVドラマ「LOST」のようにいつサバイバルをしなければいけない状況になるやもしれず、食べられる野草を知っていることはちょっと心強い。サバイバルは冗談としても、野草の持つ生命力や季節感を少し食卓に登場させてみるのも楽しいのではないかと思います。ちょうど野草摘みとその料理のことをテレビ(竹中直人さんが司会の「P.S.45」(BSフジ)という番組です)で見かけました。そこでは、ショカッサイは茹でて生ハムと一緒にオリーブオイルで味付けした一品にし、ハルジョオンはチキンスープに入れていました。野草料理というとなんとなく地味なイメージですが、いろいろ使えそうです。ただし、野草はえぐみやあくなどが強いものが多いので、食べ過ぎないように気をつけて。


〜番外編〜
(でも、これもこの散歩中に発見したものです)
▲フェンネル
スーパーへ行けば結構な金額が付いているフェンネルとミントを発見。

フェンネルはもともと植えられているところに、上からセメントをしかれてしまったのか、、、、。
ポツンと、でもたくましく自己主張。
ミントは公園のわきや道端でときどきみかけます。
 

2007年04月 田平恵美



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