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▲手で触ってわかったことを、みんなに伝えているところ。みんなは、その言葉をきいて、箱の中の食べものがなんなのかを推理しています。 |
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さて、午後は食の探偵団。この時間は、自分の身体・感覚を意識的に使ってもらいました。鼻を使って匂いだけで食べものを当てる「匂いあてクイズ」、箱にはいった食べものを手触りだけで当てる「手触りクイズ」、ヨーグルトの甘味の正体を探るプログラム、食べもの(今回はとうもろこし)を五感を使ってじっくり観察し、地球のことをまったく知らない宇宙人にもわかるように、たくさんの言葉にしていく「宇宙人につたえてみよう」、色の異なる皿にのったマヨネーズの味を比べてみるプログラムなどを行いました。前日の開校式の時には、まだ緊張している子どももいましたが、一晩たってお互いにずいぶん仲良くなったようで、どのプログラムにもまじめに積極的に取り組んでくれました。
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特に「宇宙人につたえてみよう」では、とうもろこしを探って出てきた言葉は、「皮をむくとビリビリという音がする」「茹でたものより生のほうが実の色が白っぽい」「粒の真ん中に少しかたくて白い部分がある」「甘い」など、ホワイトボードに書ききれないほど!試食用にゆでて切り分けたとうもろこしと元の姿がわかるようにと皮付きの生のものを用意したところ、生のトウモロコシの皮をむいてみたり、生のまま食べてみたり、私たちも気づかないようなところまで探っていました。甘みの正体あてでは、黒砂糖で甘味をつけたものについて、キャラメル、はちみつ、マヨネーズ、グレープフルーツなど幅広い答えが飛び出しました。
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▲3色のお皿にのったマヨネーズの味を比較中。実は、ぜんぶ同じマヨネーズ。 |
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もちろん、正解をいいあてることは素晴らしいことなのですが、じっくり探ったからこそ黒砂糖の味わいの中に他の食べものと似ている部分を見つけ、たくさんの答えが出てきたのだと思います。大人がこのゲームをやると、間違ったら恥ずかしい…と沈黙してしまう人が必ずいるのですが、U−キッズの子どもたちは素直に感じたことを表現してくれました。その他のプログラムも積極的に取り組んでくれ、子どもたちがこの時間をいい雰囲気にしてくれたと感じています。最後に、今の世界で食を考えるときに避けては通れない問題である「食べものがどこから来るのか」「環境とのかかわりは」などについて触れ、2時間を終えました。
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