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食育に科学とロマンを

その4 :ノドもと過ぎれば甘さを忘れる…  

おひさまがニコニコする毎日に夏の本番を感じます。たくさんの汗をかき、喉もカラカラになったそんな時、何を飲んでノドの渇きを癒していますか?

宣伝の効果もあってか、最近流行している清涼飲料水(=乳酸菌飲料、乳および乳製品を除く、アルコール分1%未満の飲み物を清涼飲料水といいます)は、アミノ酸飲料。また、コーラやサイダーなどの炭酸飲料ファンもまだまだ多くいるようです。「シュワシュワ〜」とさわやかなノド越しで、渇いたノドをうるおしてくれます。ほどよい甘さも感じられ、とてもおいしいものです。ところが、この清涼飲料水の飲み方を考えさせられる報告があったのです。

今から10年ほど前「ペットボトル症候群」という聞きなれない病気が現れました。糖度の高いペットボトルの清涼飲料水をガブガブ飲んで、急性の糖尿病になってしまった、という病気です。10〜30代の若者が中心で、彼らは1日に2〜3リットルの清涼飲料水を飲んでいました。2リットルとは随分多く感じますが、ペットボトル1本500ミリリットルなんてノドが渇いていれば、あっという間に飲んでしまいます。

あれから10年…。最近では「甘さひかえめ」のラベルを見かけますが、多くの清涼飲料水に思いの外たくさんの糖分が含まれています。よく見かける商品の1本当りの糖分は、おおよそ40g。角砂糖に置き換えれば、なんと8個分にもなります。ジュース類だけでなく健康飲料やスポーツドリンクにも糖分は含まれていますから、栄養表示はよく見たいものです。

といっても、清涼飲料水をバッシングするつもりはありません。「たくさん飲むのは考えもの」と言いたいのです。では、飲みすぎないためにはどうしたらいいのでしょうか? まずは、ペットボトルのラッパ飲みをやめてコップに移して飲む。これだけでも随分飲む量を減らす事が出来ます。また、ペットボトルに口の中のバイキンが入らず、衛生的にもオススメです。 

さわやかなノド越しと甘みにホッとして、気がつけば1日に2リットルも飲んでしまった〜、ということがないように、ノドもと過ぎても甘みの怖さは、お忘れなく!

土澤 明子 2004年8月

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