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食育に科学とロマンを

その5 :チャージOK? エンジン全開、よーいドン!  

いよいよ2学期がスタートしました。と同時に運動会の季節です。子どもたち
は毎日運動会の練習で大忙しです。夏休み気分は一気に吹き飛び、朝から放課後まで、あたまとからだがテンテコ舞いです。ところが、頑張る子どもの中には、給食を目の前にして力尽きてしまう子もいるんです。

ある日の3時間目のこと。職員室に「気分が悪い」と倒れこむように入って来たAさんは、学年で一番足が速いと言われている6年生です。リレーの選手を選ぶためのタイムをはかっている途中、クラクラして全速力で走ることが出来ず、吐き気もしてきたと言うのです。始めは風邪か、緊張のためかと思っていましたが、「朝ごはん食べたかな?」の問いかけに「食べていない」との答え。理由は、夜遅くまで起きていて朝寝坊したためでした。Aさんはすぐに牛乳とパンを食べ、からだの調子は良くなりました。けれども、リレーの選手に選ばれなかったAさんの気分は、言うまでもなく悪いままでした。

朝ごはんが必要かどうかについては、現在いろいろな意見があります。様々な意見がどういうものかを知り、それらがどのくらい信用できるものなのかを考えることは大切です。しかしそんな科学的な見解はさておき、Aさんの場合は朝ごはんの必要性を感じます。もちろん、悔しいAさんの話の原因は、朝ごはんだけでなく寝不足をはじめ、いろいろなことが考えられます。けれども、朝ごはんを食べられないような生活が、Aさんの体調不良を引き起こし、小学校最後の運動会で自分らしい花を咲かせることができなかったことは確かです。


運動会が苦手な子も、待ちに待っていた子も、運動会の日だけではなく、普段から朝ごはんを食べなければ、燃料不足でエンジンがかかりません。夜ふかしせず、よく眠り、しっかり朝ごはんを食べて登校しましょう!!

土澤 明子 2004年9月

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