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食育に科学とロマンを

その8 :ほどよく食べて、こころもからだも幸せ気分(2)  

『 賢くつきあい、末永く 』

前回は、お菓子の食べ過ぎによるエネルギーの過剰摂取やお菓子のような砂糖と脂肪の組み合わせは、太りやすく、肥満につながるというお話をしました。よくある「ジュースとポテトチップス」という間食(おやつ)も、まさにエネルギーの過剰摂取に加え、砂糖と脂肪を一緒にとっている例です。

そもそも「間食=お菓子」ではないのです。子どもは、発育のために必要なエネルギーや栄養素を、1日3回の食事だけではとりきれません。間食は不足するエネルギーや栄養素を補うためのもので、からだを育む大事な役割があります。ところが、市販のお菓子などを間食にすると、エネルギーとなる砂糖や脂肪は多くとれても、血や肉になるタンパク質やからだの調子をととのえるビタミン・ミネラルはほとんどとれません。なのに「間食=お菓子」になっているのです。

平成12年に日本体育・学校健康センターが行った『児童生徒の食生活等実態調査報告書』によると、小学生がよく食べる間食の種類は、「野菜・果物」や「パン・めん・飯類」、「牛乳・乳製品」を大きく引き離して「菓子類」が1番でした。また、その菓子類の中では「チョコレート」や「ビスケット」、「クッキー」の2倍の頻度で「スナック菓子」が食べられていました。つまり、小学生の間食の多くは「スナック菓子」なのです。これでジュースを飲んでいれば、太りやすく、肥満につながる間食の例と同じです。では、どのような間食が望ましいのでしょうか。

●お菓子ではなく、パンやおにぎり、お芋、果物を食べるようにする

●洋菓子よりも脂肪が含まれていない和菓子の頻度を多くする

●スナック菓子の場合には、袋ごと出さずに、1人分をお皿にとる

●飲みものは、牛乳や砂糖が入っていないお茶や紅茶にする

●好き勝手に食べるのではなく、時間を決めてダラダラ食べない

●夜食をひかえる
 (夜食を多くとると、夜間にたくさん出る成長ホルモンの分泌が悪くなるので、成長を促したり、脂肪を分解したり、タンパク質を合成する働きが鈍くなります)

そして何よりも忘れてならない事は、間食は食事の一部であると言う事です。「おいしい」と味わって食べられるように、テレビを見たり、ゲームをしたりしながらの「ながら食い」はしませんように。

土澤 明子 2005年1月

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