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食育に科学とロマンを

その22:あなたの「みそ汁」どんな味?  
 

毎年5月の母の日になると発表されるのが「おふくろの味」ランキング。ところが「父の味」ランキングは聞いたことがありません。誰しもきっと、思い出とともに父の味があるでしょうから、ぜひどこかでランキングを発表していただきたいものです。

話はもどって、「おふくろの味」の堂々1位は「みそ汁」でした。「みそ汁」は「おふくろの味」だけでなく、お父さんも、子どもも作れる日本人の味です。今となっては誰でも口にできる「みそ」ですが、古くは武家や僧侶しか使うことができなかったそうです。「みそ」は、栄養素の豊富な発酵食品で、大豆と塩、こうじ(米こうじ、麦こうじ、豆こうじ)のわずかな原料で簡単に作ることができます。しかし、配合の割合や土地の気候、水質などの違いで味は変わります。材料や作り方は単純でも、味は複雑というわけです

さて、「みそ」の作り方です。「みそ」はこうじの量が多いほど甘口になります。つまり、こうじによって「みそ」の甘味が決まるのです。また、「みそ」の色は、大豆を蒸すか煮るか、水にひたす時間、熟成期間によって違いがでてきます。

「みそ」には、血や肉となり、からだをつくるたんぱく質、ビタミンB2、ビタミンB12、ビタミンE、食物センイ、レシチン、コリン、サポニン、イソフラボンなどが含まれています。これらがもつ働きによって、コレステロールの上昇を抑えたり、老化を防止したり、酸化を抑えたり、腸の調子を整えたりと、「みそ」にはたくさんの働きがあると言われています。だから、塩やしょうゆと同じように単なる調味料と考えては、「みそ」に失礼というものです。

野菜やきのこ類、海草など具がたっぷり入った「みそ汁」を毎日食べれば、生活習慣病の予防にも役立ち、私たちの食生活と健康が支えられます。あなたの家の「みそ汁」を、毎日飲んで元気なからだをつくりましょう。

土澤 明子 2006年8月

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