Queen Home_edu
TOP PAGE
レシピ
コラム
レポート
食育BOOK
おいしいBlog
メールマガジン
プロフィール
リンク
コラム
TOP > コラム > 食育に科学とロマンを
食育に科学とロマンを

その30:今年の誓いは「めざましごはん」

 
 

農林水産省は、朝ごはんや米を中心とする「日本型食生活」などを普及・啓発するために、昨年の11月から12月にかけてタレントの優香さんを起用し、テレビCMなどで「めざましごはん」のキャンペーンを行ないました。

平成17年の国民健康・栄養調査の結果を見ると、朝食の欠食率は年々増えていることがわかります。とくに、若い世代の欠食率が高く、20歳代では28.3%、30歳代では20.8%となっており、なかでも20歳代の男性の欠食率は33%で、3人に1人が朝食を抜いています。

この結果と同様に、栄養相談外来に来談する朝食を食べない働き盛りの男女が増えています。少し前までは「働き始めたら朝食を食べる時間がなくて・・・。食べなきゃいけないってわかってるんですけど、起きられなくて・・・」と、目を伏せておっしゃる方が多かったのですが、近頃は「小学生の頃から朝食を食べる習慣が無いから、やたらに食べるとムカムカするし、お腹の調子が悪くなるから食べません」と、朝食を食べないことが長年の習慣になっていて、食べなくても構わないという方が多くなりました。

ところが、その朝食を食べない方々が、なんだかんだと言いながらも、まずはヨーグルト1つ、次はヨーグルトとバナナ、さらにサンドウィッチなどの朝食を食べるようになると、体調のよさを実感されるのです。そしてしばらく経つと、今度はコンビニのおにぎりとインスタントみそ汁や外食産業で鮭定食や納豆定食をなどの日本食を召しあがっておられます。この頃には朝食が習慣化されており、朝食を抜くと体調が思わしくなかったり、仕事の効率が悪くなったりするので、今では朝食を食べずにはいられない、と、笑って話してくださいます。

農林水産省のキャンペーンによって、ご自身の健康に配慮する気持ちが生まれ、朝食を食べていない方が「食べてみようかな」と、思ってもらえたら嬉しいものです。朝食を食べる習慣がない方、食べたり食べなかったりする方、「めざましごはん」を今年の誓いに是非どうぞ。


農林水産省「めざましごはん」http://www.maff.go.jp/j/soushoku/kakou/mezamasi.html

土澤 明子 2008年1月

TOP PAGE