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食育に科学とロマンを

その43:寝ない子誰だ

 
 

昨年末、厚生労働省より平成19年の国民健康・栄養調査の結果が発表されました。今回は「糖尿病」と「休養(睡眠)」について重点的に調べられました。糖尿病患者が増え続けるのも心配ですが、治療を受けずにいる糖尿病の人や糖尿病が疑われる人たちが多いことが問題です。糖尿病についての調査結果も気になりますが、考えさせられたのは、「睡眠・休養の状況について」の結果です。

調査項目の中で一番驚いたのは、15歳〜19歳の男性34.2%、女性40.8%が、「睡眠による休養が充分にとれていない」と回答したことです。20歳代〜40歳代でも30%が同様の回答をしていますが、15歳〜19歳が他の世代よりも多かったことに考えさせられました。

また、眠るために睡眠薬や安定剤などの薬、もしくはお酒を使うことがある人の割合が、平成15年に比べて増加していました。この結果から、気持ちよく眠りにつけない人が少なくないことがわかります。

日中活動して夜は眠る。これが私たち人間のリズムです。睡眠は、神経や免疫、内分泌の機能と深くかかわり、健康を保つためには欠かせません。睡眠が不足すると、疲労感が現れ、判断は鈍り、気持ちも不安定になります。

睡眠時間には人それぞれ自分に合った長さというものがあります。ですから、8時間という時間にこだわる必要はありません。気持ちよく眠れたかどうかが快適な睡眠のバロメーターになります。快眠は、毎日同じ時刻に起床すること、目が覚めたらお日様の光を浴びて活動モードに切り替えること、夜早く寝ることなどによって得られるといわれています。

また「ストレスが常に多くある人ほど、十分な休養、睡眠がとれていない」ことがわかっていますから、気持ちよく、ぐっすり眠るためには、上手に気分転換をしてストレスを溜め込まないようにすることも大切です。

もしも、寝付けなかったり、激しいいびきや歯ぎしり、何度もトイレに起きるので熟睡できなかったり、昼間に強い眠気に襲われたりする場合は、医師への相談をおすすめします。

土澤 明子 2009年2月

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