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食育に科学とロマンを

その56:犬“の”散歩

 
 

(青字がAさん、黒字が私)

「私運動始めたんです。今まで夫が行っていた犬の散歩、私が行くことにしたんです。」

「それはいいアイデアですね」

「食事療法だけじゃ痩せないでしょ、やっぱり運動しないとダメよ。食事と運動、両方大事ね」

「そうですね。運動だけでは効果が出にくいといいますから」

「でね、やるんだったら10分やそこらじゃ、かっこがつかないから1時間にしましたよ」

「え〜毎日1時間もなさってるんですか」

「そうですよ、朝、陽射しが強くなる前に1時間」

「さわやかな朝に運動すると、気持ちの好い1日が過ごせますね」

「ハイ、花や新緑を眺めながら、鼻歌なんか歌っちゃったりして・・・うふふ」

「余裕ですね。ワンちゃんの散歩が、こころとからだをリフレッシュしてくれますね」

「元気、元気。ピンピンしてるわ。でもね、ワンちゃんの方は散歩から帰ると、ひたすら水だけゴクゴク飲んでグッタリしてますわ(笑)。1時間ですからね、1時間」

「Aさんだって1時間も歩いたらお疲れでしょうに」

「いえいえ、私はそんなに疲れませんよ。自転車ですから」

「えっ?!自転車ですか」

「そうですよ。自転車に乗ってますよ」

「ワンちゃんは?」

「一生懸命走ってますよ。頑張ってる姿、カワイイわよぉ」

「走ってる?!1時間も?!それじゃグッタリしても当然ですね・・・」

「あらそうですよね。結構な速さで休まず走ってるんですものね(笑)」

Aさんはスイスイと自転車に乗ってルンルン気分。ワンちゃんはタッタカ走ってヘロヘロ状態。まさに、「犬『の』散歩」ではなく、「犬『が』散歩」、いえいえ「犬のマラソン」です。

ところで、徒歩と自転車のエネルギー消費量は似たようなものです(もちろん歩行速度や運転速度、行った時間によって変ります)。だから、膝や腰などが痛い方、高度な肥満の方には、ウォーキングではなく、サイクリングをオススメしています。そうです、Aさんの考えた運動は間違っていないのです。けれども、ウォーキングとサイクリングでは、使う筋肉が違うので、たまにはワンちゃんと同じ地面を踏んで「犬『の』散歩」はいかがですか、と、おすすめしました。

土澤 明子 2010年4月

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