農薬や化学肥料が使用されていなかった頃、農家の人が作る野菜は今以上に時間も手間もかかっていて、せっかく作った野菜も虫に食べられて形が悪い・・・というのは当たり前でした。
そんな中、虫から野菜を守ってくれる農薬や化学肥料が登場!虫に食べられないことで、野菜はきれいな形を維持できるようになりました。
また、化学肥料を使うことで植物は土から栄養をより速く吸収し、短時間でたくさんの野菜を作ることができるようになりました。
しかし、農薬や化学肥料は多量に摂取すると体や土に害を与えてしまいます。そこで、注目されてきたのが”有機栽培”です。
有機栽培とは、『3年以上有機肥料を使った土で植物を栽培すること』。
有機肥料は農薬や化学肥料とは違い、体への負担がほとんどありません。
また、有機肥料は化学肥料の使用によって栄養がなくなった土を、土の中にいる微生物を活性化させることで、植物が生長しやすい土に改良してくれます。
野菜の栄養は土の中から吸収されるので、土を活性化させることはすごく大事なことなのです!
ただ、有機栽培にも問題点があります。即効性がないことです。有機肥料は化学肥料ほど土の栄養を野菜たちへ行き渡らせるのが早くないのです。そのため、化学肥料と有機肥料を組み合わせることで土に栄養を保ったまま、土からの栄養分を速く吸収させるという方法が考えさされました。
化学肥料と有機肥料。
この2つをバランスよく使って育てた野菜こそ体に栄養のある野菜なのです。