野菜を育てるために、大切なのは”土”です。
土の中に野菜たちを育ててくれる栄養がないと、野菜にも栄養がいかなくなってしまいます。それでは、どのような土が野菜を育てるにあたって良い土と言えるのでしょうか。
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良い土
良い土とは、ふかふかした やわらかい土。
植物が必要なときのために、土中に水・栄養分・酸素を蓄えておくことができる土が良い土といえます。
土の中に植物の食べ物がたくさん蓄えられているので、土がふかふかとしているのです。
× 悪い土
少し雨が降っただけで すぐに水たまりができるカタイ粘土の土。
酸素も少なく、植物は息苦しくなります。
土がカタイので根が伸びず、生育がも悪いのです。
逆に、土がサラサラし過ぎた砂土も良くありません。
水分がすぐに地下に流れ、植物が水を吸えなくなってしまいます。
そのような土では、肥料もすぐに地下へ流れてしまいます。
これらの土は土中の水・栄養分・酸素が多すぎ、または少なすぎるため植物の成長にもよくありません。
微生物の働き
土の中に水・栄養分・酸素を保つために微生物はとっても大切な役割をします。
微生物は、土をやわらかくし、保水・通気・排水性を良くし、改良してくれます。
逆に土を改良してくれる微生物のいない土は固くなり、水を吸収しない土になったり、空気の無い土になります。このような土は植物にとって息苦しい土になり、結果として植物が病害虫に侵されやすく、また、枯れることもあります。
微生物は栄養満点の野菜を育てるために土に必要な生き物なのです。
微生物と有機肥料との関係
微生物は有機肥料を、植物の大事な食料に変える働きもします。
というのも、有機肥料はそのままでは植物に栄養を与えることはできません。そこで、植物が吸収できるように微生物が有機肥料を元の形から植物が吸収しやすい形に変えてくれるのです。
また、有機肥料を変形させる際、微生物自身も有機肥料から栄養を吸収しています。
つまり、有機肥料と微生物は互いに助け合って生きているのです。