「今年はとっても暑いから水分が欲しくて・・・あっ、でもカロリーオフですよ」、「微糖ってやつを見つけたんで、それ飲んでます」、「栄養成分表示のエネルギーが、0kcalになっているか確認して買ってます」などなど。今年の夏はいつにも増して「カロリーオフ」「微糖」「ゼロ」「ノンカロリー」「無糖」「ノンシュガー」といった言葉を栄養相談中に耳にします。なかには、言葉の複雑さに迷ってしまって、栄養成分表示が正しく理解されていないことも多々あります。今回は、清涼飲料水のエネルギーと糖分に関する言葉を整理してみます。
*「カロリーオフ」「低カロリー」 → 100mlあたりのエネルギーが20kcal以下の場合
*「低糖」「微糖」 → 100mlあたりの糖類使用量が2.5g以下の場合
*「ゼロ」「ノンカロリー」 → 100mlあたりのエネルギーが5kcal未満の場合
*「無糖」「ノンシュガー」 → 100mlあたりの糖類使用量が0.5g未満の場合
つまり、「ゼロ」「ノン」「無」「フリー」などの含まない旨の表示は、必ずしもエネルギー0kcal、砂糖0gを表わしていないのです。
また「砂糖不使用」という表示は、あくまでも食品の加工の段階で・・砂糖を使用していないということなので、砂糖は使っていなくても、砂糖の甘さにとても近い果糖ぶどう糖液糖(ぶどう糖果糖液糖)や低温で甘みが強くなる果糖など、砂糖以外の糖類が使われていることがあります。
ちなみに、「甘さひかえめ」など味覚に関する表示は、栄養成分表示ではありません。甘さがひかえられているからといって、糖類やエネルギーが少ないということではありません。
このように、いろいろな言葉で商品の特性が表現されると混乱してしまいますが、迷った時こそ、商品それぞれの栄養成分表示を見て、情報整理をしてみましょう。そして、栄養成分表示を見る際は、まずもってその表示が「100mlあたり」なのか「1本あたり」なのかを確認することが大切です。
詳しく知りたい方は→http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/anzen/hoei/image/panfu.pdf