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■世界糖尿病デー
世界の糖尿病患者数は約2億8500万人。このままだと、2030年には4億3800万人を超えると国際糖尿病連合はまとめています。爆発的な増加傾向といわれる糖尿病の数に脅威を感じますが、多くの人は糖尿病に対して、インフルエンザやガンのように脅威を感じてはいません。健康診断などで血糖値が高いことを指摘されても、危機感をもって栄養相談外来にいらっしゃる患者さんは少ないものです。けれども、世界保健機構が深刻な事態だと警告しているように、社会全体が糖尿病の予防に取り組む必要があります。

2006年12月、増え続ける糖尿病を踏まえて、国連は「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」を可決し、11月14日を「世界糖尿病デー」と指定しました。2009年〜2013年にかけては「糖尿病教育と予防」をスローガンとし、今年は「糖尿病を理解し、コントロールしよう」と呼びかけています。世界糖尿病デーの14日は、糖尿病抑制が世界中に呼びかけられ、様々なイベントが行われました。また、世界各国の施設や建物が、テーマカラーのブルーにライトアップされました。

さて日本では、2007年に行われた国民健康・栄養調査で、糖尿病が強く疑われる人が890万人おり、糖尿病の可能性を否定できないは1320万人いることがわかっています。そして、糖尿病が原因で亡くなる人は年間約1万人以上。ところが、実際に治療を受けている人は約250万人しかおらず、過半数の人が気づいていないか、放置している深刻な現状です。

糖尿病は痛かったり、苦しかったりする自覚症状が少ないので、治療を受ける気持ちが薄くなってしまうのかもしれません。でも、決して軽くみるような病気ではありませんから、元気な人も糖尿病がどういう病気なのかを知り、糖尿病や予備軍の人には、コントロールの方法を身につけ欲しいと思います。

ちなみに特定健康診断で行われている糖尿病の検査項目とその基準値は次の通りです。

・ 空腹時血糖  100mg/dl未満
          血液中のブドウ糖濃度を示す血糖値。高い状態が続くと糖尿病です。

・ HbA1c    5.2%未満
          過去1〜2ヶ月の平均血糖値が反映されます。

・ 尿糖      陰性 (―) 
          尿中に含まれるブドウ糖を調べています。 



管理栄養士 土澤 明子
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