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■二日酔い
正体不明の不快感。痛い、苦しい、というような普段経験する症状ではなく、身の置き所さえ見つからない体調不良。有効な薬も対処療法もなく、ひたすら時間が過ぎていくのを、ただただ待ち続ける。自業自得とはいえ、悪夢の一日。二度とお酒など飲まない、と、堅く決心する二日酔い。

ところで、アルコールは胃で約20%、小腸で約80%が吸収されて全身をめぐります。肝臓に運ばれたアルコールは、アルコール脱水素酵素により、毒性のあるアセトアルデヒドになります。そして、この毒性をもったアセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素によって酢酸に変ります。その後、酢酸は血液にのって全身をめぐり、筋肉や脂肪組織などで二酸化炭素と水になって体外に排出されます。

さて、お酒に酔った状態というのは、胃や小腸などで吸収されたアルコールが全身をめぐって脳に到達し、脳の神経を麻痺させた結果です。個人差はありますが、体重60kgの人のアルコール処理能力は、1時間に純アルコール7gほど。これは、ビール中瓶1本(500ml)または日本酒1合(180ml)を30分以内に飲んだ場合、アルコールの処理に約3時間かかるこということです。体質や性別、その日の体調によって異なりますが、翌朝にアルコールを残したくなかったら、多くてもビールなら1リットル、日本酒2合で切り上げるのがよさそうです。しかし、ブレーキが利かずに飲み過ぎてしまったら、待っているのは二日酔い。

二日酔いによって起こる頭痛や吐き気、胸焼けなどの症状は、脱水や胃粘膜損傷、低血糖、睡眠障害、アセトアルデヒド、お酒に含まれている添加物、アルコールの禁断症状などが原因といわれています。二日酔い予防に様々な食べものやサプリメントが挙げられていますが、どれもこれも飲み過ぎないことには勝りません。ただ、脱水予防として水をしっかり飲むことはおすすめです。とくに、水で薄められない日本酒を飲む時に、せっせとお水を飲むようにしましょう。

また、日内リズムの関係で、アルコール分解酵素は16時以降にならないと体内に出てこない、という説もあります。日中のアルコールの飲み過ぎには気をつけましょう。


管理栄養士 土澤 明子
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