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■DHA
「マグロが食卓から消える・・・」そんな報道を受けてか、「マグロが食べられなくなったら、どんな魚を食べればいいですか?」という質問が続きました。頭をよくする、がんによい、血をサラサラにするなどと、持て囃されているドコサヘキサエン酸(以下DHA)が豊富に含まれた、マグロに代わる魚を探しているのでしょう。

DHAは私たちの脳や神経、心臓などに多くある脂肪酸で、生きていくために欠かせません。ところが、からだの中では、ほとんどつくれないため、食べものから摂取する必要があります。DHAを最もたくさん含んでいるのはマグロ。ブリやサンマ、サバ、イワシなどの青魚や、青魚の目玉の裏のゼラチン質にも多く含まれています。

DHAは、脳の発達や認知症、アレルギーなどをよくするといわれますが、ヒトでの有効性については、狭心症や心筋梗塞といった冠状動脈性疾患の発症リスクを下げたり、中性脂肪を下げたりすることがわかっています。

「日本人の食事摂取基準(2010年度版)では、EPAおよびDHAを1日1g以上摂取することが望ましいとされています。だからといって、よりたくさんの魚を食べましょうということではありません。アメリカ食品医薬局は、1日当たりのDHA摂取量は3〜4gまでなら安全としていますが、同じ魚を毎日繰り返し食べたり、大量に魚を摂取したり、魚ばかりを食べて肉や卵を避けたりしない方がよいことは、ご承知の通りです。何事も「過ぎたるは及ばざるが如し」。これを忘れてしまっては、私たちに命の移しかえをしてくれる魚たちに失礼ではありませんか。

ところで、どのくらの魚を食べるとDHAを1g摂取できるのか、その目安を見てみましょう。

普通のマグロのお刺身なら約5切れ、ネタの厚いマグロのトロのお寿司なら約2貫、サンマなら約1尾、イワシなら約2尾、サバやブリなら手のひら半分くらいを1切れ、ウナギなら約1人前、サンマやイワシの缶詰なら1缶程度ですから、おおよそ通常の使用量でよさそうです。また、DHAの含有量が飛びぬけて多く、手軽なマグロの目玉の缶詰というのもありますが、どうも缶を開けるのに勇気がいりそうです。



管理栄養士 土澤 明子
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