1年に1回、小学生とその保護者を対象にした「食育講習会」を「ラ・ココット」にて開催しています。3回目となる今年は3月26日に、7組15人の親子が参加て行われました。参加費は格安で、たったの500円/1人だそう。
この「食育講習会」を始めたのは、「ファストフードやコンビニ弁当などのように、味が濃く、保存料が含まれているようなものをたくさん食べ続けた子どもたちの味覚がどうなってしまうのか、とても心配。美味しく食べることが大好きな私だからこそ、今、できることを少しずつやっていきたいです。」という佐山さなえ先生の熱い思いから。
今回のプログラムではまずはじめに、幼少期にできあがってしまうと言われている「味覚」について考えることからスタート。「あまい、すっぱい、にがい、からい、しょっぱい」という5つの味覚について、それぞれどんなものがあるのか、みんなであれこれ考えてみました。
次はお箸の持ち方を練習してから、小豆を左の皿から右の皿に移す「小豆競争」。どの子も四苦八苦しながら、でも楽しく盛り上がったようです。
そしていよいよ、フォークとナイフの使い方など、テーブルマナーを教わりながらのお食事。この日のメニューは、講習のはじめにみんなで考えた5つの味覚をすべて味わえるようにシェフが考えた「ホタテ貝のポワレ」と「ふきのとうとバターのソース」。「大人の味なので、マズイと感じてもいい、まずはそういう味があるということを感じてもらえれば…。」と佐山先生。また、「その場に適した服装をしているということも大切。だから、ちょっとイイ装いで来てくれる子が多くてうれしかったです。」とも。
そして最後に佐山先生が子どもたちに必ず伝えることは、「食材を育ててくれる農家の方、魚を捕ってくれる漁師さん、生きているものをいただくということ、そして料理をしてくれるシェフ…、みんなにありがとうを言いましょう。」という感謝の気持ちだそうです。
「ラ・ココット」で行う「食育講習会」の他に、県立高校、市立中学校などにも食育の講師として招かれることもあるとか。「生徒たちから届くお礼状がうれしくて、やめられません!」とおっしゃっていました。 |