Vol.29 2005/05/20 http://jqueen.com/shokuiku/
今週のレシピ 特集1 特集2 食育BOOK 編集後記
mina:

前号の続きです。ばっかり食べが問題になっていますけど、それほど問題視されることなのか、と思ってしまいます。子供って、好きなものから最初に食べるでしょ?あ、最後の楽しみにとっておく!という子もいますか(笑) ただ、野菜のおかずの時に嫌がって、ご飯にふりかけかけて食べて逃げちゃうとか、大好物のから揚げを食べ過ぎ、それだけでお腹いっぱいにしちゃったとか。そのような”ばっかり食べ”で食事のバランスが悪くなってしまうのは問題だと思いますが。

rie: もともと三角食べが推奨されたのは、マナーとか栄養バランスというより、”口中調味をしましょう”ってことだったみたいですよ。ご飯とおかずを口の中で混ぜ合わせながら食べると、ご飯の量が多ければ味が薄く、おかずの量が多ければ濃く感じるでしょう。それらを調整し、口の中で味付けを変えることが目的で、それが味覚の発達につながると考えられていたわけです。
mina: 口中調味をすることで味覚って発達するものなんですかねぇ?また、それは「ご飯+一汁二菜」のような食事であったからこそできたものじゃないのかしら。現代はカレーライス、スパゲッティ、サンドウィッチ、丼モノなど、主食とおかずの合体料理が増えていて、口中調味しようもない、マンマでしょう。
rie: それそれ!食の欧米化、単品化が、ばっかり食べの原因といわれてるんですよ。また、健康ブームから”塩分・カロリー控えめ”の食事が人気でしょ。ご飯で味を薄めたり、カロリー高いおかずの食べすぎを抑えたりする必要がなくなったというのも関係しているらしいです。ひょっとして・・・・戦後など貧しい時代におかずはあまり用意できなかったじゃないですか。そこで、おかずばっかり食べないようにと三角食べが推奨された…、なんてことないのかと思ってます。
mina: ありえるかも。食文化、生活習慣が変われば、母親の食事の躾もおのずと変わってきますよね。そのポイントは家庭ごとに違うのでしょうけど。私が厳しいのは好き嫌いです。嫌いな食材の入った料理に口をつけないことは許さない。だされたものは一通りイヤイヤでも食べること。「コレ嫌い」と拒否でもしたら、翌日から毎日それを出す・・・ですわ(笑)
rie: 私は、左手の位置、姿勢、お箸の持ち方とか行儀作法は注意しますね。後はあまり細かいことはいわず、おもしろい話をしながら、楽しく家族で食事したいと思っています。
皆さんのご家庭ではいかがでしょう?
カツオのスタミナ炒め! レシピはこちら
カツオのスタミナ炒め!
「過ぎたるは及ばざるが如し」

初夏の訪れを知らせる初がつおには、血や肉となり、私たちのからだをつくってくれる良質のタンパク質が多く含まれています。また、糖や脂肪の代謝に大切な働きをするナイアシンなども豊富です。

ナイアシンは、糖や脂肪の代謝だけでなく、精神にもかかわりの深い栄養素と言われています。ナイアシンの欠乏は、普通に食事をとっていれば起こりません。けれども、砂糖や油脂類など、つまり、糖分の多い清涼飲料水やお菓子、油をたくさん使ったスナック菓子などをとり過ぎると、これらを代謝するために多くのナイアシンが必要になり、欠乏しやすくなるのです。ナイアシンの欠乏は、脳の機能異常を起すとも言われています。

だからと言って、ナイアシンを多くとろうとするのは大きな間違い。ナイアシンには血管をひろげる働きがあるので、一度にたくさんとると、ヒフが赤くなったり、かゆくなったりします。「過ぎたるは及ばざるが如し」何でもほどほどが良いのです。ちなみに、「カツオなら4切れ」で、1日に必要なナイアシンの量をカバーできます。

レシピ提供:サカイ優佳子
賢脳の秘密:土澤明子
サカイ優佳子さんの「おいしいBlog」がスタート!  

お待たせいたしました!リニューアル以来「Coming Soon!」が続いていた「おいしいBlog」がついにスタートしました。頭がよくなるレシピでおなじみのサカイ優佳子さんが、日々まきおこる食に関するあれこれを日記風に書き綴ります。みなさんからのコメント、トラックバック大歓迎です。ぜひご覧ください。

▼「おいしいBolg」はこちら


歯科医・堀先生コラム 「食育には「歯」が命」  


第4回 虫歯の仕組み:脱灰と再石灰化

  OLのAさんは甘いものには目がありません。大の甘いもの好き。ランチのあとのスイーツは毎日欠かせません。しかし、他に間食はほとんどしません。虫歯が心配で朝晩2回のブラッシングは十分時間をかけて磨いています。

  一方、IT関連の会社に勤めるBさんは、甘いものはあまり好きではありません。ずっとパソコンを見ていなければならない仕事なので、キーボードの横には常に、ポテトチップスなどの甘味のないスナック類をおいて、少しずつつまんで1日かけて食べています。コーヒーもよく飲みますが、いつもブラックです。ただ着色が気になり、オフィスでも食後や休憩時間には必ず、5分くらいかけてしっかりブラッシングをします。時には一日5回くらいブラッシングする時もあります。

  さてここで皆さんに質問です。AさんとBさん、どちらの方が虫歯になりやすい生活をしているでしょう?

▼続きはこちら
2005年5月 堀 滋
『木のいのち木のこころ 天 』 西岡常一著  

土澤明子さんのおすすめ。

著者は、法隆寺や薬師寺を修理した棟梁です。木はもちろん、お弟子さんたちを見つめる目や育て方は、厳しくも深い思いやりにあふれています。「木」の部分を「食」や「人」と読みかえてみると、命のあるものに対するこころのあり方、つまり、食べものや子どもとかかわる時のヒントがちりばめられています。
また、「心に飯を食わせる」という言葉をサラリと言っておられますが、その言葉を裏打ちする著者の生き様がこの本には書かれています。けれども、決して難しい言葉が書き並べてあるわけではなく、引き込まれる内容ですので、とても読みやすく時間がたつのを忘れます。

出版社:新潮社
書籍名:「木のいのち木のこころ 天」 新潮OH!文庫
価格:570円 (税込)

▼ご購入は、こちらからどうぞ☆
「水兵リーベ僕の船……」どこかで聞いた記憶、ありませんか? そうです、中学校の理科で習った「元素周期表」の覚え方です。「H(水素)、He(ヘリウム)、Li(リチウム)、Be(ベリリウム)…」と続く、あれ。私もその昔、期末試験のために必死になって暗記した記憶が……。

この「周期表」が今、密かな人気になっている?と聞き、さっそく私も、ウワサの主をダウンロードしてみました。子どもたちが少しでも科学への関心を持てるようにと文部科学省が作成した「一家に1枚周期表」です。確かにカラフルで意外に面白い、それに妙に懐かしい感じ! 皆さんのお家にも1枚、いかがでしょうか?     (rie)

・文部科学省のホームページからダウンロードできる「一家に1枚周期表」 。
 (A4サイズ、PDFファイル:32MB)
 http://stw.mext.go.jp/data/3_26.pdf

科学技術広報財団にて実費頒布中。(A2サイズ:1枚100円) 

 販売方法などは以下のPDFファイルを参照。
 http://www.pcost.or.jp/topics/91_Field080.pdf

 次回のレシピは『梅シソ春巻』です。おたのしみに!

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