■第5回 虫歯菌はどこからやってくるの?
虫歯の進行には色々な細菌がかかわっていますが、その代表選手はなんと言っても、ミュータンス連鎖球菌という菌です。この菌には2つの大きな特徴があります。まず第一に、糖が大好物で、糖を食べた結果として、歯を溶かす酸を作り出す性質があります。二番目は、少し難しくなりますが不溶性グルカンという、粘着性が強く唾液に解けにくいネバネバした物質を作る事です。彼らはこれが無いと、つばに流されて、口の中にとどまれません。生き延びようと、必死に歯にへばりつくのです。甘いものを食べた後などに、歯の表面が何となく、ヌルヌルした感じになるのが、この不溶性グルカンです。
ですから、この菌の量の多い人のほうが、口の中が酸性にもなりやすく、不溶性グルカンも多く作られるため、汚れも落としにくく、虫歯になりやすくなってしまいます。
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