Vol.60 2006/09/04 http://jqueen.com/shokuiku/
今週のレシピ 特集1 編集後記
mina:

今回は、華麗なる食育リーダーに登場いただいた、食材研究家ながたけいこ先生のコラム
「消費期限と賞味期限」を、このメルマガでご紹介いたします!

 

ながた

先日、何人かで集まっていて賞味期限の話になりました。

Q:みなさんは、賞味期限ってどのくらい気にしますか?    

  Aさん、「買うときは、絶対見る。全部みる。あたりまえじゃん
       でないと古いもの買わされて損するでしょ。」

  Bさん、「お豆腐とか、牛乳とかは見るけど・・・ 賞味(消費)期限間近で、
       お値下げ品になってたら、真っ先に買っちゃう。 その日に使わなくて
       も、開封しなければたいてい大丈夫だから、お得でしょ。」

Q:じゃあ、食べる時は? 例えば、冷蔵庫に消費期限を1日過ぎた牛乳があります。
   
  Aさん、「開封したら当然飲まない!未開封でも飲まない。期限を過ぎた食品は、
        どんなものも開封でも未開封でも全処分よ。」

  Bさん、「開封していたら、臭いをかいで、少し味を見る。怪しかったら火を通す。
       傷んでいたら分離するのでわかります。未開封だったら大丈夫でしょう。
        要冷蔵でない食品だったら、賞味期限はあまり気にしない。」

  Cさん、「開封していたら、飲まない。未開封だったら、どうしようかなぁ〜。
       本当は捨てるけど、食べられたら得だから、トライするかも・・・。」

さて、あなたはどのタイプでしょうか? 

 私が小さい頃、お豆腐は自転車に乗ったおじさんが毎日売りに来ました。ボールやどんぶりを持って買いに行くのが子供の仕事でした。そういうお豆腐には、いつまでなんて期限は書いてありませんでした。その日に使う分だけ買うのですけど、残るときもあります。そうしたら、臭いをかいだり、ちょっと食べてみたりして、大丈夫ともうダメを判断している母を見て育ちました。酸っぱい味がしたら、お腹をこわす、とか、お餅のカビは削れば大丈夫とか、古い牛乳は火を通してからというのも、そうして習った知恵です。牛乳やお豆腐卵等、タンパク質が主成分の食品は、あたると危ないので、お豆腐だったら水をまめに替えたり、注意深く保存して、食べるときも注意深かったように記憶しています。

  今だって、野菜や魚には賞味期限はついていなくて、色を見たり、臭いをかいだりして自分で判断しますよね?期限がついていても、いなくても、まずは自分の五感で判断するというのが、基本だと思うのですが、どうでしょうか?

以下は、嘘のような「ホント」の話です。 

○ポテトチップスを食べながら深夜映画を見ていました。ふと気がつくともう12時過ぎ。 
  食べていたポテトチップスの期限は12時で切れてしまったのね。 もう食べられないわ…
  と捨ててしまう。
○「この間買ったお肉を冷凍してて、いま、出したんですけど、これ食べられますか? 
   賞味期限書いてないんですけど・・・」とお店に電話。
○お味噌汁の具をお豆腐にしたんですけど、使うときに、なんか糸引いていたんです。 
  でも、朝の忙しい時だったし、賞期限内だったから、大丈夫なはずだと使ったら、 
  主人がお腹こわしちゃって・・・・・。

さぁ、おさらいしましょう。

□□■ 消費期限と賞味期限 ■□□

市販されている加工食品を選ぶ基準の一つとして、消費期限や賞味期限 (あるいは品質保持期限)があります。
 まず消費期限とは、製造または加工の日を含めて、おおむね5日以内の期間をめどに、それを過ぎると品質が劣化する食品に記載される。包装を開かず、そして表示された方法で保存 したとき、腐敗など食品の劣化による衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限。
 次に賞味期限。賞味期限と品質保持期限は同じ意味。これは品質の劣化がゆるやかな食品に記載される。包装を開かず、そして表示された方法で保存したとき、 食品のすべての品質が十分に保持されていると認められる期限。

《まとめ》
*「消費期限」は「安全に食べられる期間」
*「賞味期限」は「おいしく食べられる期間
                                      ながたけいこ
                                         HP :あたり前の食卓

シンプル・ガスパチョ レシピはこちら
シンプル・ガスパチョ
「栄養士、青くなる」
この頃のトマトは、種類もたくさん出回って、味も様々です。けれども、その真っ赤な色には変わりがありません。トマトの赤い色はリコペンによるもので、よく耳にするβ−カロテンと同じカロテノイド類の1つです。リコペンには、ビタミンCやEと同じように、からだがサビつかないようにする抗酸化作用や紫外線から皮膚や眼を守る働きがあります。そのほか、ガンの細胞の成長を抑える作用があるとも考えられています。

また、カロテノイド類の抗酸化作用は、1種類のカロテノイド類だけをとるよりも複数とった方が効果的と言われています。トマトに限らず、人参やパセリ、ほうれん草、ブロッコリー、カボチャ、スイカ、ピンクグレープフルーツ、ミカン、アンズ、パパイアなど、カロテノイド類の含まれるものを何でも食べることが大事なのです。

トマトにはいろいろな効果があって、医者が青くなると言われるほどです。だからと言って、トマトばかりを食べていたら栄養士は真っ青です。四季が育てた旬のおいしい野菜や果物をいろいろ食べる。それでこそ夏に負けない元気で丈夫なからだがつくられるのです。
レシピ提供:サカイ優佳子
賢脳の秘密:土澤明子
 土澤先生コラム「食育に科学とロマンを」

■その22:あなたの「みそ汁」どんな味?

今年も父の日がやってきました。母の日には、「おふくろの味」ランキングが発表されていましたが、「父の味」ランキングってあるのでしょうか。誰しもきっと、思い出とともに父の味があるでしょうから、ぜひどこかでランキングを発表していただきたいものです。

話はもどって、「おふくろの味」の堂々1位は「みそ汁」でした。「みそ汁」は「おふくろの味」だけでなく、お父さんも、子どもも作れる日本人の味です。今となっては誰でも口にできる「みそ」ですが・・・

▼つづきはこちら

早いもので、もう夏休みも終わって9月!とはいっても、まだしばらくムシ暑い日は続きそうですね。ところで、みなさんは、「食欲なーい」モードの時には何を食べます?そういうときはお料理するのもイヤになるもの。私は、この夏、塩をかけて食べるお豆腐にはまりました。お塩は、甘みのある天然塩を選びます。手間いらずでヘルシーなので、小腹がすいたときオススメですよ。

次回は『うさぎさんが大好きなニンジン汁粉のお月見だんご』です。 お楽しみに!

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