「子供を産むと、フェーズが変わりますね。自分より子供が大事になり、環境問題にも目覚めるようになる。“生活”というより“暮らし”という言葉がしっくりくるような毎日になりますね。」
今回取材をお願いしたのは、雑誌ecomomのプロデューサとして活躍されている松平さん。ご自身の子育ての楽しさ・苦労話からはじまり、ecomomへの想い、食育について、ご家族について等など、いろいろなお話を聞かせてくださいました。
次世代への思いやり、やさしさを提案する雑誌に
ビジネスマン対象の雑誌に長く携わってこられた松平さんですが、ecomomの読者は30〜40代のお母さんたち。180度違う視点からの雑誌作りとなったわけですが、子供を産み育ててみて感じること、大切にしていきたいと思うこと等をecomomで表現し、発信できることに、おもしろさを感じているといいます。
「子供のいる家庭で、完璧にスタイリッシュな生活をキープするのは難しいですよね。壁には行事が書き込みできるカレンダーがかけてあったり、台所には、使い慣れた道具が手の届くところにおいてあったり。かっこよさより便利さが優先されているし、そこに家庭の暖かさがでている、そういう暮らしだと思うのです。」
そんなイメージが形になって、誌面には暮らしが降り積もっているような台所、誰の家にもある調味料で作るおうちごはん、おばあちゃんの知恵袋などが登場し、ほんわかとあったかい雰囲気が溢れています。
エコロジーがテーマの雑誌というと、科学の進歩で手に入れることができた快適さを捨て、地球のために不自由を我慢しようよ!と訴えるようなイメージがあります。でも、ecomomは、窮屈さを強いるのではなく、「昔ながらの生活や知恵をちょっと思い出して気持ちいい暮らしをしましょう」というアプローチで、家族とのやさしい生活を提案している雑誌なのです。
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