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三井ゴールデン・グラブ賞
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セカンド 片岡安祐美の守備の達人に会いたいVol.1
スピード、パワー、テクニック。プロ野球の凄さは、守備の凄さでもあります。社会人野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」(萩本欽一監督)で紅一点として活躍する片岡安祐美さんは、「守備はプロ選手並み」と高評価を受ける“守備の人”。「受けたノックの数だけ自信がつくんです」と毎日約5時間の守備練習に打ち込む情熱は、プロの域さえ超えるかもしれません。
そんな彼女が、『三井ゴールデン・グラブ賞』のこと、プロ野球や憧れの選手のこと、そして自分の野球に対する思いを3回にわけて語ります。
 私は小さい頃から巨人ファンで、選手では二岡智宏選手の大ファンです。打撃ではあの独特のライトヒッティングがすばらしいと思います。また、二岡選手は守備も堅実なので、「三井ゴールデン・グラブ賞」を何回受賞しているのかな、と歴代受賞者の歴史を見たら、意外にも一度も受賞していません。そのセ・リーグのショートで選ばれてきたのは、昨年までは三年連続で井端弘和選手(中日)、その前は五年連続で宮本慎也選手(ヤクルト)。「三井ゴールデン・グラブ賞」は、とてもハイレベルななかで選考されているんだと改めて思いました。

 プロ野球の守備って、凄いですよね。打球への反応、捕球してから送球するまでの速さ、ダブルプレーでのステップワークなど、そのスピード、パワー、テクニックには感動してしまいます。テレビだとわかりにくいかもしれませんが、球場で試合を見ていると、ちょっとやそっとではまねのできないプロの凄さがはっきりとわかります。
 特に、セカンドとして私が憧れているのは、センター前に抜けそうなゴロを逆シングルで捕って、そのままショートにバックトス、ゲッツーを完成させるプレー。練習では私も何度か成功していますが、試合ではまだ一度もできません。悔しいっ! 何とかしてあのカッコいいプレーを成し遂げて、快感を味わってみたいです。

 今、野球が楽しくて仕方ないんです。毎日6時間の練習のうち、5時間くらいは守備練習をしていて、チームの先輩、酒井忠晴選手(元中日、ロッテ、楽天)にいろいろなことを教わっていると、やればやるほど守備の奥の深さが少しずつわかってきます。酒井選手ってとっても凄い人なんですよ。ロッテ時代は、小坂誠選手(現巨人)と鉄壁の二遊間を誇った名手です。
 その酒井選手が、昔使っていたグラブを譲ってくださったので、使ってみたらビックリしました。すごく使いやすくて、どんな球も勝手に捕ってくれる“魔法のグラブ”でした。捕球するポケットとタッチに行くときのポケット、2つのポケットが作ってあったり、長い時間をかけてご自分で丹念に作り込んだことがとてもよくわかりました。
 グラブは、プレイヤーにとっては分身のような大切なもの。私もいつも「ありがとう。今日もよろしくね」、とグラブに感謝の声をかけてから練習に臨んでいます。『三井ゴールデン・グラブ賞』を9回も受賞した新庄剛志選手(阪神、NYメッツ、SFジャイアンツ、日本ハム)などは、プロに入り一軍に定着してから、昨年引退するまでの15年間、ずっと同じグラブを使い続けたそうです。こうなると、選手とともにグラブも受賞しているような感じですよね。
 今年選ばれるセ・パ18人の“プロ中のプロ”はどんな顔ぶれになるのか、皆さんどんなグラブを使っているのか、今からとっても気になります。
volume1
volume2
volume3
片岡安祐美プロフィール
かたおか・あゆみ
1986年熊本県生まれ。身長153p、血液型B型。
茨城ゴールデンゴールズ所属、背番号1、右投右打。
流通経済大学在学中。
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