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■伝統医学
私たちの食事をおいしく、豊かにしてくれている「スパイスやハーブ」。現代では、簡単に入手でき、身近な香辛料として使われています。しかし、古代では、祭事や神仏用、薬用などに利用される貴重品として扱われていました。今でも、脈々と続く伝統医学の中では、薬用として大切に利用され続けています。

世界には、それぞれの国や地域に固有の伝統医学があります。伝統医学には、日本の漢方や鍼灸、中国の中国医学やチベット医学、韓国の韓国医学、インドのアーユルベーダやヨーガ、ベトナムのベトナム医学、インドネシアのジャムゥー、イスラム教徒が用いるユナニ、アラブ諸国のアラビア医学、欧州のホメオパシーやアロマテラピー、自然療法、米国のネイティブ・アメリカンの伝統医学などがあります。

伝統医学の中には、日本の漢方や鍼灸のように、はっきりとした体系をもつものから、そうでない経験的な民間療法まで、様々なものが含まれています。今日、世界の多くの国で利用されている“近代西洋医学”は、古代ギリシア医学の流れをくむ欧州の伝統医学に、近代科学を取り入れて発展したものです。

この伝統医学と近代西洋医学との違いは、使われている薬にあります。伝統医学では、植物を中心に動物や鉱物などの天然素材による生薬を用います。一方、近代西洋医学は生薬の使用には消極的で、多くは有効成分だけを精製して作った人工的な薬を使います。このように、薬用植物が私たちの身近にある調味料として使われる時には「スパイスやハーブ」と呼ばれ、薬として使われる場合は「生薬」と言われています。

伝統医学の大切さが見直されている近頃。調味料として使われている「スパイスやハーブ」が、食事を通して「生薬」になる。そんな「医食同源」が当たり前となる日は、そう遠くなさそうです。



管理栄養士 土澤 明子
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