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日本のお米をフル活用!サカイ優佳子さんの 米米cooking[コメコメ クッキング]
今月のお米食材→ 上新粉(米粉)
 
 
米粉ならホワイトソースも簡単!
1月|りんごとポテトの米粉グラタン
 
りんごとポテトの米粉グラタン
  このレシピは、ドイツの家庭料理からヒントをえて作ってみました。

比較的料理をよくする人からも、「ホワイトソースづくりが面倒だから、クリームシチューやグラタンを作るときは、市販のルーを買ってしまう」という話をききます。でも米粉があれば大丈夫。冷たいままの牛乳に米粉をとかして加えるだけで、ちゃんととろみがつくのです。

 
  米粉と小麦粉の大きな違いは、グルテンの有無です。小麦粉の場合はグルテンが含まれるために、よく炒めないとおいしいホワイトソースになりませんが、米粉にはもともとグルテンが含まれていないために、こんな離れ業が可能になります。

米粉はさっと溶け、炒めずにすむためにバターを使わない分カロリーが抑えられるのも利点。
少人数の家庭でも、使いたい分量だけ使えるので嬉しいですね。

 
 
 
<2人分>    
りんご   1/2個
(紅玉など酸味の強いものがオススメ)
じゃがいも(中)   2個
にんにく   1/2かけ
ベーコン   20g
牛乳   1.5カップ
スープの素   適量
ベイリーフ   1枚
上新粉(米粉)   大さじ1.5
※グルテン添加の米粉はNG
塩、白胡椒   各少々
ナツメグ   少々
お好みのチーズ   80g程度
  りんごとポテトの米粉グラタン
 
■下ごしらえ
じゃがいも:皮をむき半分に切り、5mm厚に切る
りんご:皮をむき、4つわりにして5mm厚に切る
にんにく:みじん切り
ベーコン:細かく刻み、フライパンで油を加えずに炒めておく
  鍋にじゃがいもとにんにく、牛乳1カップ、スープの素、ベイリーフを入れて火にかけ、蓋をして沸騰したら弱火に変え、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
  残りの牛乳に上新粉(米粉)を加えて溶かしたらに加え、りんごとベーコンも加え混ぜ、塩、白胡椒で味を調え、ナツメグをふる。
  耐熱皿にを入れて、チーズをふりかけたら、180度のオーブンで30分ほど、焼き色がつくまで焼く。
 
recipe by 食の探偵団
優佳子さんからのメッセージ〜お米をもっと食卓に!
 
   2008年は、海外の政治や経済、産業、天候などの要因によって、私たちの食卓が大きく影響を受けることを、いやでも実感させられた年といえます。食料自給率が40%しかないということは、6割を海外からの輸入に頼っていることを意味します。今日は普通に食べられたものが、明日にはもしかしたら手に入らなくなるかもしれません。

 世界の人口が増え、中国などの食生活が大きく変わり、台風や干ばつなどの異常気象も多く観測される状況においては、お金さえ払えば食べものはいつでも手に入るという考えは通用しなくなっています。

 米は減反がすすんでいるとはいえ、今も100%に近い自給率を誇っています。昭和30年代に食べていたお米の量の半分しか、今の私たちはお米を食べていません。食生活は大きく変わってきてしまったので、3食しっかりご飯を食べよう、今の倍は食べようといっても限界があるのも確かです。

 それなら、今まで知らなかった米粉の活用法をあみだしたり、米で作った麺やパンを食べたり、粒食のバリエーションを広げたりということで、もっとお米を楽しくおいしく食べていけたら、と思うのです。

 小麦や大豆、トウモロコシなどの値段が大きく上がっていたとき、実は米の価格も世界的にみると高騰していました。それでも日本で米価がとくにあがった印象がないのは、国内で米を自給できるために、海外の値上がった米を買う必要がなかったからです。
 
 田んぼは一度耕作をやめると、また米を作れるようになるまでに数年かかると言われます。農家の高齢化も懸念されています。米づくりの智恵や技術、田んぼという財産、米を食べるという文化を、私たちがしっかり継承していくことが、これからも安定して食べていくためには大切です。

 これから1年間、米や米製品をおいしく食べるヒントを、レシピとともにお送りします。是非、皆さんの日々の食卓に役立ててくださいね。
 
2009年1月 サカイ優佳子
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