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日本のお米をフル活用!サカイ優佳子さんの 米米cooking[コメコメ クッキング]
今月のお米食材→ ライスマカロニ(フジッリ)上新粉
 
 
ライスマカロニでいただく中華!
3月|米のフジッリ、麻婆豆腐がけ
 
米のフジッリ、麻婆豆腐がけ
  日本でも最近でてきた米の麺。「小麦アレルギーの人たちのためにということで、イタリアでは昔から米をつかったパスタが作られてきている」と少し前にききました。日本の米を使った麺を開発したいという日本側の思惑と、ジャポニカ種でどんな麺が作れるだろうかというイタリア側の好奇心とがマッチして、日本の米で作った米粉をイタリアの製麺企業に送ってパスタを作るという試みも今年になって始まっているのだそうです。
 
 

お米のフジッリ
  食の探偵団は、ベトナム製のこんな米パスタをみつけました(左写真)。食べてみると米ならではのツルンとした食感が印象的で、小麦粉で作るパスタと比べると軽い感じ。普段のパスタとは違う楽しみ方ができるのでは、と思って作ってみたのが、これ。麻婆豆腐とあわせてみました。
他にも、たとえば、とろみをつけた炒め物とあわせる、鍋の最後にご飯のかわりに入れる、スープの具として、硬めにゆでて炒めものに加えるなど、先入観にとらわれずにチャレンジしてみるといいなと思うのです。
国産の米から、いろいろな形の麺が作れたら、もっと日本の食卓は楽しくなるかも。うどんやラーメン、パスタの代用という考えにとらわれすぎずに、日本ならではの米麺のおいしい食べ方を探っていけたらいいなと思うのです。
 
 
 
<2人分>
豆腐   1丁
  少々
生姜・ニンニク
( みじん切り)
  各小さじ1/2
花椒   小さじ1弱
トウチ   大さじ1/2
豆板醤   大さじ1/2
豚ひき肉   50g
紹興酒(なければ酒)   大さじ1
鶏ガラスープ   1カップ
テンメンジャン   大さじ1/2
醤油   大さじ1.5
上新粉   大さじ1強
(水大さじ2)
ニラ
(あれば葉にんにく) 
  1本
米製フジッリ   200g
 
 
  豆腐は賽の目に切って茹でておく。
フジッリは塩を少し加えた湯で茹でる。
  長ネギ、生姜、にんにく、みじん切りにした花椒、トウチ、豆板醤を、油をしいた中華鍋に入れ、弱火で香りを出すように炒める。
  強火に変えて豚ひき肉を一緒に炒め、色が変わったら紹興酒を加える。
  鶏ガラスープ、テンメンジャン、醤油を加えて沸騰したら、の豆腐を戻し、しばらく煮る。
  水とき上新粉に回し入れ、ざく切りにしたニラを加えたら、ゆであがったフジッリにかけて供する。
  スパイシーな料理が好きな人は、最後に花椒や黒胡椒をひいてふる、豆板醤の量を増やすなどで調整してください。
 
つくってみました

麻婆豆腐と米の麺
手作り麻婆、美味しいっ
麻婆豆腐と米の麺
私が手に入れた米麺は
ケンミンの「ライスパスタ」
今回の食材は“お米のフジッリ”!!近所のスーパーを数件探しましたが、取り扱いナシ(涙)ようやく見つけたお米のスパゲッティを短く折って代用してみました。麻婆豆腐も、幼児でも食べられるよう、サカイさんのアドバイスをうけ、テンメンジャンを多めに。米の麺は、歯ごたえがあり、冷麺みたいな感じ。次はぜひフジッリを手に入れて挑戦したいです![Queenスタッフ・K]

お米のフジッリ(ライスマカロニ)、100均でも売っているところがあるらしいです。
通販でのお取り寄せもできます。
ケンコーコムもぐもぐ共和国
 
recipe by 食の探偵団
優佳子さんからのメッセージ〜お米をもっと食卓に!
 
   2008年は、海外の政治や経済、産業、天候などの要因によって、私たちの食卓が大きく影響を受けることを、いやでも実感させられた年といえます。食料自給率が40%しかないということは、6割を海外からの輸入に頼っていることを意味します。今日は普通に食べられたものが、明日にはもしかしたら手に入らなくなるかもしれません。

 世界の人口が増え、中国などの食生活が大きく変わり、台風や干ばつなどの異常気象も多く観測される状況においては、お金さえ払えば食べものはいつでも手に入るという考えは通用しなくなっています。

 米は減反がすすんでいるとはいえ、今も100%に近い自給率を誇っています。昭和30年代に食べていたお米の量の半分しか、今の私たちはお米を食べていません。食生活は大きく変わってきてしまったので、3食しっかりご飯を食べよう、今の倍は食べようといっても限界があるのも確かです。

 それなら、今まで知らなかった米粉の活用法をあみだしたり、米で作った麺やパンを食べたり、粒食のバリエーションを広げたりということで、もっとお米を楽しくおいしく食べていけたら、と思うのです。

 小麦や大豆、トウモロコシなどの値段が大きく上がっていたとき、実は米の価格も世界的にみると高騰していました。それでも日本で米価がとくにあがった印象がないのは、国内で米を自給できるために、海外の値上がった米を買う必要がなかったからです。
 
 田んぼは一度耕作をやめると、また米を作れるようになるまでに数年かかると言われます。農家の高齢化も懸念されています。米づくりの智恵や技術、田んぼという財産、米を食べるという文化を、私たちがしっかり継承していくことが、これからも安定して食べていくためには大切です。

 これから1年間、米や米製品をおいしく食べるヒントを、レシピとともにお送りします。是非、皆さんの日々の食卓に役立ててくださいね。
 
2009年1月 サカイ優佳子
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