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レシピ
日本のお米をフル活用!サカイ優佳子さんの 米米cooking[コメコメ クッキング]
   
 
やさしいお米の味がする!
12月| 手作り甘酒を使った
「ブリのピリ辛甘酒炒め」
ブリのピリ辛甘酒炒め
 

今回は、甘酒の作り方とその甘酒を使った料理をご紹介します。
甘酒は飲む点滴と言われるほどに栄養たっぷりの発酵食品。家で手作りしてみたら、思った以上に簡単にできてしまいました。砂糖を一切加えなくてもびっくりするくらい甘くなるのは発酵のなせる技!子どもたちと一緒に「できたかなあ?」と途中でかき混ぜたり、味見をしたりするのも楽しい。

 
 
できあがった甘酒はそのまま飲んでもよいのですが、お好みで水で薄めたり、生姜を加えたり、ヨーグルトや牛乳でわるなどしてもおいしいです。冷蔵庫に入れておけば数日はもちます。甘みとしてお菓子や料理にも使えます。アルコール分はないので、小さな子どもでも大丈夫。是非作ってみてください。
 
 
 
<手作り甘酒>
  1カップ
  700cc程度
米麹   250g
 
 
<ブリのピリ辛甘酒炒め>
ブリの切り身   4枚
塩、胡椒   各少々
米粉   適量
長ネギ   1本
調味料
甘酒   大さじ5
赤味噌   大さじ1
豆板醤   小さじ1
  少々
油通し用の油
炒め油
  各適量
水溶き米粉   大さじ3
(米粉:水=1:2)
 
<手作り甘酒>
  米は研いでから柔らかめの粥を炊く(一度鍋で沸騰させてから炊飯器を保温状態にしたところに移して一晩おくと、朝にはお粥になっている)。
  粥を50度程度までさましたら(指を入れたらアッチッという程度)、米麹を加え、その温度でキープする。
  10時間ほどすれば甘酒のできあがり。
   
「その温度でキープする」方法
(1)   炊飯器の保温キーをおした状態で蓋は少し開けたまま保温(蓋をしめると温度が高くなりすぎて、麹が働かない)。
(2)   保温機能がある水筒に入れて保温。
(3)   厚手の鍋に入れて毛布をかぶせ、湯たんぽで保温。
(4)   コタツに入れて保温。

<ブリのピリ辛甘酒炒め>
  ブリは、塩、胡椒、米粉をふって油通しする。
  ねぎは5cm長さのぶつぎりにして油で炒める。
  の鍋にのブリを入れて炒めあわせ、あらかじめあわせておいた調味料を加える。
  水溶き米粉でとじて仕上げる。
 
  ≪アドバイス≫甘酒には、今回甘酒の作り方として紹介しているものと日本酒の副産物である酒粕を湯に溶いて砂糖で甘味を加えたものとがあります。今回の作り方だとアルコール分がまったく含まれないので、お酒が苦手な方や、子どもにも安心です。  
つくってみました

米麹と米と食塩から
作られた甘酒


盛り付けがイマイチですが
味は絶品!

甘酒が家庭で作れるという事実に衝撃を受けつつ(知りませんでした…)、米麹を買いに近くのスーパーへ。
ところが、ない!米麹がない!4件歩いてもない!しょんぼりしつつ、仕方なく米麹で作った「甘酒」を購入。(ちなみに、サカイ先生のご近所では米麹が普通のスーパーで手に入るそうです。)

あとは、ブリちゃんをちゃちゃっと下準備して、ネギを切って。調味料を混ぜ混ぜ。初体験です、甘酒・みそ・豆板醤を混ぜるのは…!甘酒をお料理に使うこと自体が初めてで、どんな味になるのか、出来上がりが楽しみ〜♪
ここまでくれば、あとは炒めるだけ。あっという間に完成。

ワクワクのお味は…、美味しい!!正直、甘酒って苦手だけど、コレは違う。高級料亭(行ったことないケド)で出てきそうな、上品でとろけるお味。あんなに簡単に作ったとは思えませんっ。豆板醤少な目で作ったおかげか、子ども達もパクパク。お米のやさしい甘さがたまりません。もちろんご飯との相性も抜群。

今回の目玉でもある「手作り甘酒」に挑戦できなかったのは残念だけど、麹が手に入ったら、ぜひ作りたい!米麹の甘酒、すっかりファンになりました。

[Queenスタッフ・K] 

 
recipe by 食の探偵団
優佳子さんからのメッセージ〜お米をもっと食卓に!
 
   2008年は、海外の政治や経済、産業、天候などの要因によって、私たちの食卓が大きく影響を受けることを、いやでも実感させられた年といえます。食料自給率が40%しかないということは、6割を海外からの輸入に頼っていることを意味します。今日は普通に食べられたものが、明日にはもしかしたら手に入らなくなるかもしれません。

 世界の人口が増え、中国などの食生活が大きく変わり、台風や干ばつなどの異常気象も多く観測される状況においては、お金さえ払えば食べものはいつでも手に入るという考えは通用しなくなっています。

 米は減反がすすんでいるとはいえ、今も100%に近い自給率を誇っています。昭和30年代に食べていたお米の量の半分しか、今の私たちはお米を食べていません。食生活は大きく変わってきてしまったので、3食しっかりご飯を食べよう、今の倍は食べようといっても限界があるのも確かです。

 それなら、今まで知らなかった米粉の活用法をあみだしたり、米で作った麺やパンを食べたり、粒食のバリエーションを広げたりということで、もっとお米を楽しくおいしく食べていけたら、と思うのです。

 小麦や大豆、トウモロコシなどの値段が大きく上がっていたとき、実は米の価格も世界的にみると高騰していました。それでも日本で米価がとくにあがった印象がないのは、国内で米を自給できるために、海外の値上がった米を買う必要がなかったからです。
 
 田んぼは一度耕作をやめると、また米を作れるようになるまでに数年かかると言われます。農家の高齢化も懸念されています。米づくりの智恵や技術、田んぼという財産、米を食べるという文化を、私たちがしっかり継承していくことが、これからも安定して食べていくためには大切です。

 これから1年間、米や米製品をおいしく食べるヒントを、レシピとともにお送りします。是非、皆さんの日々の食卓に役立ててくださいね。
 
2009年1月 サカイ優佳子
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