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レシピ
日本のお米をフル活用!サカイ優佳子さんの 米米cooking[コメコメ クッキング]
今月のお米食材→ 上新粉
 
米粉で本格中華
3月| 豚肉の米粉衣揚げ黒酢あんがらめ
米粉ボール
 

今回は、一つの料理で米粉を3段活用します。
まずは衣が肉に絡まりやすいように、そのままはたく。衣も米粉で。そして黒酢あんのとろみづけにも米粉を使います。米粉の威力発揮!です。
麻婆豆腐、八宝菜、酢豚など、とろっととろみをつけたい中華料理を作るときには是非米粉を使ってみてください。片栗粉に比べてとろみがつくまでにちょっと時間がかかります。また、片栗粉は熱が加わると透明になりますが、米粉の場合は白っぽい色が残ります。

 
 
この料理では黒酢を使っているのでほとんど「色」の違いはわからないと思います。餡の透明感を残したいときには片栗粉を、と使い分けて下さい。
 
 
 
豚ヒレ肉   200g
塩、酒   各少々
米粉   適量
  小1個
米粉   大さじ5
  大さじ2
赤、黄、オレンジ、
緑などパプリカ
  100g程度
揚げ油   適量
  大さじ1
にんにく
(みじん切り)
  1片分
赤唐辛子
(小口切り)
  1本分
  大さじ1
黒酢あん
黒酢   大さじ3
砂糖   大さじ3
しょうゆ   大さじ2.5
鶏ガラスープ   大さじ2
米粉   小さじ2
  豚ヒレ肉は格子状に切り込みをいれてから、一口大に切り、塩と酒で下味をつける。
  に米粉をまぶしてから、衣の材料につけ、油で揚げて火を通し、バットにとる。
  パプリカは縦に食べやすい大きさに切って油通ししておく。
  フライパンに油をしき、にんにくと赤唐辛子を入れて弱火で香りをたてたら、あらかじめ合わせておいた黒酢あんの材料を加える。
  が煮立ったところに、を絡めるように炒め合わせて仕上げる。
 
 
つくってみました


パプリカ、大き過ぎ?

今回のメイン食材は「豚ヒレ肉」!豚といえば「豚コマ」「しょうが焼き用」「バラ肉」が我が家の定番。ヒレ肉なんて、響きからして高級。さぞかしお高いの?とドキドキしながらお肉コーナーへ。いつも平積みにされた「広告の品」からチェックしていく私、豚ヒレがなかなか見つからない。もしかして、高級すぎて売ってない?豚肉の棚を端からチェックしていくこと数分(数秒?)、ありました!一番上の棚に「国産豚ヒレブロック」。お値段175円/100gナリ。よかった〜、給料日前だけど買える〜。

そんな苦労の末、手に入れた豚ヒレ。早く食べたい気持ちを抑えてお料理開始。今回のレシピで一番気持ちよかったのは、何と言っても豚肉の衣作り!米粉って、スルスルと混ざっていくから、楽しいんですっ。小麦粉のつっかかる感じ、ダマダマな感じとは全然違って、すいすいすーっと混ざる感触。もはや快感です。「米粉混ぜ職人」になりたいくらい。

パプリカは、3歳娘の「おりんご食べたーい」という勘違いにより一時存亡の危機に立たされたのですが、無事奪取。普段パプリカを買わない我が家、娘には赤と黄色のパプリカが、美味しい果物に見えたようです。

そんなこんなでじゃじゃーんと完成した「豚肉の米粉衣揚げ黒酢あんがらめ」。ハッキリ言って、相当美味しいです。甘くてすっぱくて、お肉ジューシィ!パプリカはサクサクで食感もgood。ご飯がすすむすすむ。娘もご満悦。ただ、野菜嫌いの息子はパプリカに手をつけず(怒)。大雑把に切りすぎた私もいけなかったかな、と反省です。
[Queenスタッフ・K]

 
recipe by 食の探偵団
優佳子さんからのメッセージ〜お米をもっと食卓に!
 
   2008年は、海外の政治や経済、産業、天候などの要因によって、私たちの食卓が大きく影響を受けることを、いやでも実感させられた年といえます。食料自給率が40%しかないということは、6割を海外からの輸入に頼っていることを意味します。今日は普通に食べられたものが、明日にはもしかしたら手に入らなくなるかもしれません。

 世界の人口が増え、中国などの食生活が大きく変わり、台風や干ばつなどの異常気象も多く観測される状況においては、お金さえ払えば食べものはいつでも手に入るという考えは通用しなくなっています。

 米は減反がすすんでいるとはいえ、今も100%に近い自給率を誇っています。昭和30年代に食べていたお米の量の半分しか、今の私たちはお米を食べていません。食生活は大きく変わってきてしまったので、3食しっかりご飯を食べよう、今の倍は食べようといっても限界があるのも確かです。

 それなら、今まで知らなかった米粉の活用法をあみだしたり、米で作った麺やパンを食べたり、粒食のバリエーションを広げたりということで、もっとお米を楽しくおいしく食べていけたら、と思うのです。

 小麦や大豆、トウモロコシなどの値段が大きく上がっていたとき、実は米の価格も世界的にみると高騰していました。それでも日本で米価がとくにあがった印象がないのは、国内で米を自給できるために、海外の値上がった米を買う必要がなかったからです。
 
 田んぼは一度耕作をやめると、また米を作れるようになるまでに数年かかると言われます。農家の高齢化も懸念されています。米づくりの智恵や技術、田んぼという財産、米を食べるという文化を、私たちがしっかり継承していくことが、これからも安定して食べていくためには大切です。

 これから、米や米製品をおいしく食べるヒントをレシピとともにお送りします。是非、皆さんの日々の食卓に役立ててくださいね。
 
2009年1月 サカイ優佳子
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