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レシピ
日本のお米をフル活用!サカイ優佳子さんの 米米cooking[コメコメ クッキング]
今月のお米食材→ 白米
 
リゾットって意外と簡単
4月| 国産野菜パウダーを使ったリゾット
国産米粉パウダーを使ったリゾット!
 

今回の米米cookingでは、リゾットをご紹介します。リゾットを作るなんて大変そう、と思っている人が意外と多いようですが、準備から初めても30分で完成。米を研ぐ必要もありません。鍋一つで作れ、ランチならこれ一品で十分。たまに鍋の中の様子をチェックするくらいで、とくにつきっぱなしでいる必要もありません。だから、慣れてさえしまえば、炊飯器でご飯を炊くより、むしろ楽チンです。

 
 
このレシピでは、最近出回るようになってきた、国産野菜のパウダーを使ってみました。スナップ・エンドウの甘みと柔らかな香りが立ち上り、緑色がきれいなリゾットになりました。スナップ・エンドウの優しい味わいを活かすために、このレシピではスープも使わず、ホタテをあわせています。
もちろん他のパウダーでもOK。ニンジンパウダーならオレンジ色に、カボチャなら黄色、ホウレンソウの緑、色はあまりきれいではないかもしれませんが、ゴボウもおいしそう。肉、魚介などが入らなくても、スープを使うのであれば、野菜の味だけでもおいしく食べられます。
野菜パウダーの良さは、使う側からすると、ゴミがでない、季節に関わらず使え、コンパクトに常備できるなどがあります。一方、生産者側にとっては、規格外の野菜でもパウダーにすることで、無駄なく売ることができるメリットが。また、とれすぎてしまった時にも、パウダーにすることで、捨ててしまう必要もありません。私たちも今まで使ったことがありませんでしたが、パンケーキやお菓子に混ぜたり、ポタージュを作ったりと、便利に使え、栄養も手軽にアップできることを発見。離乳食作りにも役立ちそうです。
日本の農業を元気にするためにも、国産の野菜パウダーを選んで一度使ってみてはいかがでしょうか。

*お米は、普通の白米を使って大丈夫です。アルデンテの食感を好む場合は、発芽玄米を使うと、いい感じにしあがりますので、こちらもお試しください。
 
 
 
たまねぎ  

1/4個

エリンギ   中1本
ホタテ水煮缶詰
(固形量45g)
  1缶
  1合
スナップエンドウ・パウダー   大2
オリーブオイル   大1
  2カップ程度
刺身用ホタテ
(オプショナル)
  6個
塩、胡椒    各少々
  たまねぎはみじんに、エリンギはサイコロ状に切る。
  鍋にオリーブオイルを熱し、たまねぎを炒める。たまねぎが透き通ってきたらエリンギを加えて炒める。
  米は洗わずにの鍋に加え、透き通るまで炒める。
  湯とホタテの缶詰をに汁ごと加え、一混ぜしたら蓋をしめ、弱火にして15分ほど炊く。
※汁気が足りなくなったら、湯を少しずつ足してよい。
  スナップエンドウ・パウダーを大さじ3程度の水で溶き、に加えて混ぜて、2〜3分ほど蓋をして火にかける。
  刺身用ホタテをに入れたら(オプショナル)、蓋をしたまま、火を止めて2〜3分蒸らし、塩、胡椒で味を調えて供する。
 
 
つくってみました


スナップエンドウ・パウダー


ほうれん草を飾ってみました


ベビーも満足♪

「国産野菜フレーク」は、子ども達の離乳食作りで散々お世話になってきましたが、今回のレシピに登場するのは「国産野菜パウダー」。フレークよりパウダーのほうが、粉っぽそう!(当たり前ですね…汗)

サカイさんのご好意でスナップエンドウ・パウダーをおすそ分けしていただいたので、今回は食材調達もスムーズ。
ちなみに、国産野菜パウダーは、以下のお店からお取り寄せ可能です。

お野菜畑
みのるオンライン

いただいたスナップエンドウ・パウダーが入ったパウチ袋を開けると、お豆の青〜い香りがふわ〜んと漂う!見た目はお抹茶のような色と感じなのですが、香りはエンドウ豆!美味しそうっ。

リゾット作りはレシピどおり、とっても簡単。ちゃかちゃか炒めて、炊いて、完成。ホタテの香りとスナップエンドウの香り、もう食べなくても美味しいのが想像できちゃいます。

ところが、小1と年中の子どもは手をつけてくれません…。お味噌汁かけご飯は大好きなのに、リゾットは食べず嫌い。絶対美味しいよ!って言っても「普通のご飯がいい」ですって。ああ、モッタイナイ。その分、もりもり食べたのは末っ子の10ヶ月児。いつもの倍の量を食べました!離乳食用のリゾットは塩コショウを入れず、味つけナシだったのですが、すごい勢いでパクパク。初めてのホタテだったので、母としてはドキドキしたのですが、ご機嫌で食べてくれました。

母もベビーも満足のリゾット、お昼ご飯の定番になりそうです。国産野菜パウダーのこと、お友だちにも教えてあげなくちゃ![Queenスタッフ・K]

 
recipe by 食の探偵団
優佳子さんからのメッセージ〜お米をもっと食卓に!
 
   2008年は、海外の政治や経済、産業、天候などの要因によって、私たちの食卓が大きく影響を受けることを、いやでも実感させられた年といえます。食料自給率が40%しかないということは、6割を海外からの輸入に頼っていることを意味します。今日は普通に食べられたものが、明日にはもしかしたら手に入らなくなるかもしれません。

 世界の人口が増え、中国などの食生活が大きく変わり、台風や干ばつなどの異常気象も多く観測される状況においては、お金さえ払えば食べものはいつでも手に入るという考えは通用しなくなっています。

 米は減反がすすんでいるとはいえ、今も100%に近い自給率を誇っています。昭和30年代に食べていたお米の量の半分しか、今の私たちはお米を食べていません。食生活は大きく変わってきてしまったので、3食しっかりご飯を食べよう、今の倍は食べようといっても限界があるのも確かです。

 それなら、今まで知らなかった米粉の活用法をあみだしたり、米で作った麺やパンを食べたり、粒食のバリエーションを広げたりということで、もっとお米を楽しくおいしく食べていけたら、と思うのです。

 小麦や大豆、トウモロコシなどの値段が大きく上がっていたとき、実は米の価格も世界的にみると高騰していました。それでも日本で米価がとくにあがった印象がないのは、国内で米を自給できるために、海外の値上がった米を買う必要がなかったからです。
 
 田んぼは一度耕作をやめると、また米を作れるようになるまでに数年かかると言われます。農家の高齢化も懸念されています。米づくりの智恵や技術、田んぼという財産、米を食べるという文化を、私たちがしっかり継承していくことが、これからも安定して食べていくためには大切です。

 これから、米や米製品をおいしく食べるヒントをレシピとともにお送りします。是非、皆さんの日々の食卓に役立ててくださいね。
 
2009年1月 サカイ優佳子
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