|
|
|
ペッパー、「胡椒」です。
世界を掻き回した偉大な粒です。
何のことって?
その昔ヨーロッパでは肉の味付けは塩だけでした。庶民はハーブをまぶすのがせいぜいで、さぞや物足りなかったことでしょう。 |
それが新大陸を求めてインドに着いちゃった彼ら。
胡椒に出会い「うわおっ!」大感激したというわけです。
ステーキに胡椒なしなんて、今では考えられないですよね。
彼らのお腹のなかは肉食中心でスタックしがちだったから、お腹にも未知の刺激だったりしたみたい(要するに便秘にもよかったの)。
で、それからの彼らの入れ込みかたはものすごかった。
航海技術のつたなさもハリケーンで座礁する危険も顧みず、胡椒求めてはるばる熱帯へと繰り出していったのでした。
一方古代インドの料理では胡椒の辛さが料理の決め手でした。
まだ唐辛子(南米原産)なんてなかったんです。
胡椒の実は綺麗な緑色。
つんで干しておくと黒くなり、それがブラックペッパーです。
収穫せずに熟させてから皮をむくとそれがホワイトペッパー。
私はガラムマサラにはたっぷりとブラックペッパーを調合します。
いろいろ理由もあるけれど、でもやっぱり好きなんです。
このビビッドな刺激がね!
|
|
|
|
|
|
|
夏が旬の茄子とトマト、このふたつの野菜のうまみが決め手です。
冬に作ってもイマイチですよ、今すぐトライ!また、粉になって売っている胡椒は混ぜ物が入って増量されています。できれば粒を挽いてね、手をかけただけの甲斐はあるはず。
|
|
|
|
|
|
|
「ベイガンバラタ」
パーンジャブ州の料理です。
ドロッとしたディップ状で、茄子・トマトという夏野菜のゴールデンペアをスパイシーに!インドではナンやチャパティーで食べますが、白いごはんにのせるのもオツなもの。
|
|
1. |
トマトはざくざく切り、たまねぎとしょうがはみじん切りに。 |
2. |
茄子はオーブンやオーブントースター、魚用グリルなどでひっくり返しながら空焼きにする。皮はパリパリに、中はトロトロに焼く。 |
3. |
焼けたら水を張ったボールの中で手早く皮をむき、包丁でたたいて滑らかなディップ状にする。フードプロセッサーが便利。 |
4. |
なべにサラダ油を熱してクミンシードをはじけさせてから玉ねぎを炒める。 |
5. |
玉ねぎがしっかり色づいたら茄子としょうがをいれる。
茄子が油を吸って焦げそうなら油を足してもOK。 |
6. |
調合したスパイスを入れ、3分くらい炒める。 |
7. |
トマトを入れ、よく混ぜたら弱火にして蓋をきっちりして約15分蒸し煮にする。途中焦がさないように注意! |
8. |
トマトが崩れて同化して赤茶色のディップになったら出来上がり。 |
|
|
|
|
材料:4人分 |
長ナス |
5本(短いナスなら7〜8本) |
完熟トマト |
2個 |
たまねぎ |
1個 |
しょうが |
ひとかけ |
サラダ油 |
100cc |
以下、調合するスパイス |
|
ターメリック |
小さじ2/3 |
レッドペッパー |
小さじ1/3 |
塩 |
小さじ1と1/2 |
ブラックペッパー |
小さじ1/2 |
ガラムマサラ |
小さじ1と1/2 |
|
|