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内閣府大臣政務官
江渡聡徳(あきのり)先生にインタビュー!
 
ある日、日経新聞の「記者手帳」という記事が目にとまりました。そこには自民党の衆議院議員、江渡先生のエプロン姿のお写真が掲載されていました。ちょうどメールマガジンで『食育基本法が施行されたけれど、閣僚の皆さんはご自分で野菜を作ったり、買い物に行って料理することってあるかしら?』という問いかけをしたばかり。記事は、まさにその回答にあたるような内容で、是非とも直接お話をうかがいたい!と思いました。ドキドキしながら事務所にお願いのお電話をしてみると、ご快諾くださったのです。 そのインタビューの一部を、こちらでご紹介させていただきましょう。(敬称略)
(聞き手:株式会社クィーン 筏井、笹川)
衆議院議員 江渡聡徳氏
衆議院議員 江渡聡徳氏
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筏井 本日はご多忙のところありがとうございます。
拝見した記事によりますと、以前は四人のお子様に毎日食事を作られ、単身赴任中の現在も、健康に気づかわれて、議員宿舎で自炊されているとか。
江渡 料理は大好きなんですよ。食材にもこだわります。でも、今は、なかなか料理する時間がとれないので残念です。
筏井 男性の議員さんでは、珍しいのではないでしょうか?
江渡 そんなことはないですよ。鳩山邦夫先生をはじめ、料理好きな方は沢山いらしゃいます。そもそも食べることが好きなんですよ。美味しいものを食べたくて、素材や調味料にもこだわる「男の料理」をするようになるのでしょう。
笹川 いつ頃から、お料理されていたのですか?
江渡 高校で親元を離れてからです。共働きの両親には「男は何でもできなければならない」と育てられてきたので、自然なことでした。結婚後は、妻が歯科医で忙しく、子育ての協力は不可欠でしたから、子供に料理を作っていました。
筏井 地元の青森では、保育園も経営されていたんですね。
江渡 はい、保育園の他に児童養護施設もあり、様々な境遇の子供たちに接してきたので、子供にとっての食の大切さというのを、身近で考えさせられる機会が多かったですね。
食事以外にも、「小さい頃から色々な経験をさせよう!」というのをポリシーに、合同運動会、文化祭、三沢基地との交流など、様々なイベントを企画しました。
笹川 ご自身のお子様方に対して、実践されてきた食育とは?
江渡 まずは食事の躾ですかね。箸の持ち方、食べ方などを厳しく…。さらに、感謝の気持ちを持つこと。それ以外には「親子そろって食事ができる」という環境作りを心がけてきました。
笹川 食育基本法についてはどう思われますか?
江渡 保育園児から小中学生まで、朝食を食べない子が増えています。カラダを作る、一番重要な時期ですよね。食べ物をどう摂るか、食育は大切なことです。食育基本法は、まずは国民への“問題提起をした”というところです。
皆さんには知られていないと思いますが、一部の与党議員は、早くから問題意識を持っており、有志が何年か議論を重ねて、今回の施行に至ったという経緯があります。
筏井 個人、NPOなど、各々のレベルで、食育に対する取り組みが始まっていると思うのですが、法律で定める必要はあるのでしょうか。
江渡 必要と思います。食の安心、安全が求められる時代でもありますし、法律ができることで、色々な分野、様々な取り組みを支援することができます。
また、日本古来の食べ物、地域の特産物への関心を喚起したりすることで、文化の伝承につながる教育でもあります。とはいえ、肩肘張るのではなく、あくまで“食を大切に”ということでありますし、食育基本法は、その始めの一歩です。ここから、有識者を集め基本計画などを作っていくことになります。
筏井 確かに、まだ始まりですね。これからどのように進められていくのか、興味深く拝見していきます。
今日はありがとうございました。
2005年7月
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