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真っ赤に熟したトマトが安く売られていると「よーし作ろうか!」と思うのがトマト・ケチャップ。店で買うのがあたりまえと思っている人が多いのですが、ここでご紹介するレシピは、夏休みの「食の探偵団」で小学生に作ってもらったのと同じもの。そのくらい簡単にできてしまうのです。
 
■材料  
トマト(中)  4個(600g強)
玉葱(すりおろし)  大さじ1
にんにく(すりおろし)  ほんの少々
砂糖  大さじ2/3
 小さじ2/3
クローブ  2個
シナモンスティック  2cm
オールスパイス(粉末  少々
コショウ  少々
一味唐辛子  ほんの少々
ワインビネガー  大さじ1
   
 
 
健康的な調味料 
 
  我が家でも子どもたちはケチャップが大好き。オムレツ、オムライス、フライドポテト、ソーセージ、チキンライスにはたっぷりと。息子は「茹でたアスパラにはマヨネーズをつけるよりもケチャップの方が好き」というほどのケチャップ好き。「アスパラにケチャップねぇ…」とこちらが不思議な顔をしていると、「でもケチャップはほとんどトマトだから油が少ないし、マヨネーズよりも健康的だよね」と小学1年生とは思えないコメント。これも家で手作りするからこそわかるのよね…とケチャップで真っ赤にそまったアスパラをポリポリ食べる息子を眺めているのでありました。
 
ケチャップの起源
 
  ところで、ケチャップの起源はご存じですか?アメリカの食べ物というイメージが強いと思いますが、実は、もともとは中国に原型があったといわれています。魚醤(フィッシュソース)のようなものをビンナン語で茄醤(ケ・ツィアプ)、広東語で茄汁(カ・チャプ)と呼んでおり、これがマレー半島経由でイギリスに伝わったという説が有力です。たしかに、マレーシアにでかけた時に、「ケチャップ・マニス」という言葉に出会いましたが、これはマレー語では醤油を意味していました。18世紀のイギリスに見られるケチャップのレシピはアンチョビが主原料で、トマトの姿は見えません。その後もマッシュルーム・ケチャップ、オイスター・ケチャップ、クルミ・ケチャップなどが人気を博したといいます。これがアメリカに渡ったわけですが、マンゴー・ケチャップ、バナナ・ケチャップといったものも、20世紀のなかばくらいまで作られていたとか。ハインツが19世紀の後半に倒産寸前、社運をかけて売り出したのがトマトケチャップでした。これが爆発的な人気で、以後トマトケチャップはアメリカ料理に欠かせない調味料となりました。今も、ハワイではパイナップル・ケチャップが売られています。私も実はリンゴのケチャップも作ります。レシピのトマトの半量をリンゴにすればOK。リンゴだけにすると、きれいな色にならないのでやはりトマトを入れています。できあがりは薄いピンク色。こちらもお試しください。
 
■作り方
(1) トマトは皮に十字の切れ目を入れる。
(2) 沸騰した湯にトマトを入れ、15秒ほどおいてからひきあげて水にとり、湯むきする。
(3) トマトのヘタと種をとり、ザク切りにする。
(4) 切ったトマトをミキサーに1分ほどかける。
(5) をホーローかステンレスの鍋に移し、強火にかけて木ベラで混ぜながら水気をとばす。
煮詰まってくるとはねるのでヤケドに注意!
(6) 市販のケチャップ程度の固さになったら、火を弱めさらに煮詰める。
(7) 玉葱とにんにくのすりおろし、砂糖、塩を加えて弱火で5分煮詰める。
(8) クローブ、シナモンスティック、オールスパイス、胡椒、一味唐辛子、ワインビネガーを加えたら、一煮立ちさせ、固形物をとりのぞいてできあがり。
市販のもののようには日持ちしませんので、はやめに食べましょう!
完成したトマトケチャップ
 

「食の探偵団」でトマトの湯むきをする子ども達
食育レポートバックナンバーで、ケチャップ作りの
様子(写真)がご覧いただけます。
 →コチラ



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