さんまのおいしさの素、それは20%ほど含まれる脂肪分です。この脂肪分には、脳の発育に良いDHA(ドコサヘキサエン酸)や、アレルギー症状を改善するEPA(エイコサペンタエン酸)など、血液をサラサラにする成分が含まれています。ところがこのからだに良い脂肪分には弱点があったのです。
DHAやEPAは背中の青い魚に多く含まれ、不飽和脂肪酸といわれるグループに入ります。この不飽和脂肪酸、酸化しやすいのが弱点。からだに良い働きをしていたはずなのに、酸化すると細胞を壊したり、血の流れを悪くしたりするようになります。これを防ぐためには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化力が必要。そうです、ACE(エース)をねらうのです。
例えば、さんまを使った料理には、ニンジンやカボチャ、ホウレンソウなどの色の濃い野菜をたっぷり食べて、ビタミンAをゲッツ! 塩焼きにはレモンやすだちを絞ったり、大根おろしを添えたりすれば、ビタミンCがとれちゃいます。そしてさんま自身にも含まれるビタミンEは、ナッツ類に豊富です。緑黄色野菜のピーナツ和えなんていかがでしょう。
ビタミンA・C・Eは、互いに手を取り、サポートし合うと、さらに力を発揮します。さんま1本、ベストを尽くしてビタミンACE(エース)をねらえ!