ほうれんそうといえば「ポパイ」です。ポパイはエルジエ・シーガーさんが書いたマンガです。大好きなオリーブがポパイに助けを求めると、ポパイはほうれんそうを食べます。すると、力こぶが見る見るうちに現れてパワーアップ!!オリーブを助けに行くお話です。このお話が始まってからというもの、ほうれんそうを食べる子どもが増えたというのはよく知られたことです。ほうれんそうを食べて力こぶがモリモリ出ることはありませんが、ほうれんそうには大切な栄養素がたくさん含まれ、健康なからだをつくってくれます。
ほうれんそうは、貧血の予防や改善によいとされる栄養素が目立ちます。鉄分は赤血球をつくるために必要な栄養素ですし、葉酸はその赤血球の形成を助けます。また、ビタミンCは鉄分の吸収率をよくします。それから、ピンク色の根っこには、ビタミンB1やビタミンCを上手く使えるようにする酵素を助けるマンガンという栄養素が含まれているのです。
ほうれんそうは寒い毎日を生き抜いてきた野菜です。どんな部分にも栄養素があり、捨てるところはありません。おいしく食べて、私たちのからだの中で生かしましょう。