<優佳子コメント>
この料理、ギリシャ料理では、前菜として出てくることが多いのです。 トルコでも同じような料理があります。どちらもピタパンにつけて食べます。ほうれんそうのクタッとゆでた食感の方がむいている料理だと思います。
シャキッだと、口の中できっともぞもぞしてしまうから。一般に欧米では野菜はクタッが常識のようです。
フランスで、民宿に泊まったときも、インゲンが大皿いっぱいでてきたのですが、はじめ「?」と思ったくらい、まっ茶色でした。イギリスびいきの作家・林望さんは、「クタッとなるまで茹でることで、はじめて旨味がでる」といっています。以前に食の探偵団でクタッとシャキッを作り分けたのですが、それに参加した人たちから、「ウチの子どもはほうれんそうが嫌いだったんですけれど、クタッとゆでたのは好きで、食べるようになったんです」との報告を3人の方から受けました。
クタッと茹でたほうれんそう、一度食べてみませんか?
|