初夏の訪れを知らせる初がつおには、血や肉となり、私たちのからだをつくってくれる良質のタンパク質が多く含まれています。また、糖や脂肪の代謝に大切な働きをするナイアシンなども豊富です。
ナイアシンは、糖や脂肪の代謝だけでなく、精神にもかかわりの深い栄養素と言われています。ナイアシンの欠乏は、普通に食事をとっていれば起こりません。けれども、砂糖や油脂類など、つまり、糖分の多い清涼飲料水やお菓子、油をたくさん使ったスナック菓子などをとり過ぎると、これらを代謝するために多くのナイアシンが必要になり、欠乏しやすくなるのです。ナイアシンの欠乏は、脳の機能異常を起すとも言われています。
だからと言って、ナイアシンを多くとろうとするのは大きな間違い。ナイアシンには血管をひろげる働きがあるので、一度にたくさんとると、ヒフが赤くなったり、かゆくなったりします。「過ぎたるは及ばざるが如し」何でもほどほどが良いのです。ちなみに、「カツオなら4切れ」で、1日に必要なナイアシンの量をカバーできます。