冬の野菜の白菜は、霜や雪、北風小僧がピューヒュルルンと通り抜けてく畑で、じっと寒さをこらえて育ちます。寒さに負けず頑張っても、世間様ったら「色白だから栄養はないよね」なんて言うんです。あらまぁなんと失礼で、悲しい勘違いなんでしょう。
白菜は小松菜や大根、カブなどと同じアブラナ科で栄養に富んだ野菜です。アブラナ科の野菜には、イソチオシアネートという辛味成分が含まれていて、消化を良くしたり、疲労を回復したり、ガンを予防する作用があると言われています。
また、赤血球の形成を助けたり、胎児を正常に発育させたりする葉酸や免疫力を強くするビタミンCも多く含まれています。しかし、葉酸もビタミンCも水に溶けてしまうビタミンなので、サラダや漬物などにして生のまま食べると成分を逃がしません。
人も食べものも見た目ではわからないもの。よく知って、味わってから判断しても遅くはありませんよ。